【vol.60 2025年8月】(中国・貴州師範大学 美川 遥仁さんより)
経営学部 国際経営学科2年 美川 遥仁
私は2年生の夏、中国の貴州という場所で約二週間語学研修を体験してきました。中国という国や国民に対してあまり良いイメージを持っておらず、最初は全てのことが不安でした。話すこと、食べること、訪問することの全てに疑念を抱き、行動の一つ一つが慎重でした。しかし実際に行ってみたことで、180 度イメージが良い方向へと変わりました。フレンドリーで気さくに話しかけてくれる方が多く、翻訳機を使ってまで一生懸命伝えようとしてくれました。
人生の中で一番濃く、楽しい 11 日間で、行ってよかったと思える研修でした。
午前は学校に行き、韓国の方々と一緒に中国語だけでなく、歴史や建造物の知識授業を受けました。日本の教育は主にライティングや文法といった教育体制が行われていますが、中国では主にスピーキングや実際に動きながら単語を習得する勉強法でした。また、先生から発音練習を実際にみんなの前でトライしてみないかという提案 に、日本人学生の多くは挙手しづらい姿勢でしたが、韓国人学生は積極的に手を挙げ、発言する姿勢に驚きと尊敬を感じることができた授業でした。
午後は、アクティビティーでした。少数民族の村の散策、染め物体験、博物館、世界一高い橋など、沢山の充実した活動を行いました。その中で特に記憶に残っていることは、少数民族ミャオ族の花渓区龍井村に訪れ、村の日常生活の観察やダンス体験をしたことです。皆で火を囲みながら躍った夜はとても楽しかったです。
実際に中国を訪れて様々な学び、考え方の変化がありました。多くの日本人が想像する中国とはかけ離れた国や人々がいっぱいで中国が好きになりました。必ず再度中国を訪れようと思いました。また、私はこの研修のため、わずか 4 ヶ月間の勉強のみで飛び入り参加し、簡単な単語を聞き取ること、簡単な文章を話すことしかできませんでした。そんな人たちでも確実に成長につながるのは間違いありません。しかし、もっと勉強していればもっと深い交流ができ、より楽しめたのではないかと少し後悔も残る研修でした。「私たちは、あなたたちと言語の壁を越えることができず、会話を楽しむこと上手くできなくて残念です」という中国人学生から手渡された翻訳機を見た際には、自分の中国人に対する考え方への非と自分の言語能力不足にとても悲しい思いをしました。言葉が伝わらなくても確かにとても楽しく、記憶に残り、自分の大きな成長につながった研修にできたのは間違いありません。しかし、もしあなたが自分をより成長させたいと思っているのであれば、中国の歴史や言語を少し勉強してから参加することを強く勧めたいと思います。
貴重な経験を体験できるよう準備してくださった先生、ありがとうございました。
