【vol.19 2014年11月】(アメリカ・メリルハースト大学 深田 希初さんより)
国際交流学科3年 深田 希初
私が数ある研修先の中からメリルハースト大学を選んだ理由は、研修期間が他の研修先より1週間長い1か月間であったこと、宿泊形態がホームステイだったこと、現地での授業が午前・午後と両方あったことです。私は研修前より少しでも高いレベルの英語を身につけて帰ってくることを目標とし、今回語学研修に参加しました。結果、メリルハースト大学は、私にとって最高の研修先だったと思います。
まず、到着後すぐにクラス分けのテストを受け、レベル毎に4つのクラスに分かれました。海外語学研修の反省として、“日本から一緒に参加している友人と日本語ばかり話してしまい、英語を話す機会が少なかった”ということがあると思います。今回こちらからメリルハースト大学の研修に参加したのは私を含め5人でしたが、皆ほぼ違うクラスになり、現地では1週間顔を合わさない人もいる程、別行動でした。厳しい環境のように思えますが、台湾や韓国から参加している自分と同じ英語力の学生と授業を受けるので、英語でのコミュニケーションに苦労はしません。月曜日から木曜日に授業があり、そのうち2日は授業で学んだことを博物館、教会、農場やダムへ実際に見学に行く課外授業でした。また放課後や土日には、シアトルトリップやリバーラフティングなど色々なアクティビティ(自由参加)が用意されているので、充実した週末を過ごすことができます。オレゴン州は税金がかからないので、食事代やお土産代を抑えることができたのも良かったです。
ホームステイ先も皆異なり、登校は各自、またはルームメイトと一緒にします。大学からバスの定期券をもらえるので、無料で登下校はもちろん、ダウンタウンやショッピングモールへ行くことができます。私のホームステイ先は大学から少し離れていたため、車とバスの両方を使っての登下校でした。私のホストファミリーは、マザーとファザー、ホストシスターが2人、そして韓国と台湾からの学生2人でした。毎日の会話はもちろん全てが英語なので、次の日何時に家を出るか、何時に迎えに来てもらうかなど、全部英語で確認しなければなりません。現地では通話とメールのみできる携帯電話を配布されるので、それでマザーに迎えを頼んだり、ルームメイトと待ち合わせをしたりすることができます。私のマザーやシスターは映画館やティーショップ、買い物、教会、自分の仕事場、更には友達の結婚式まで、毎日様々な場所へ私たちを連れて行ってくれました。このような特別な経験ができ、ホストファミリーにとても感謝しています。
これらの環境の下で、私は自分の英語力が確実に上がったことを実感しました。食事をしながらお互いの国について話したり、車内でマザーやシスターと2人きりで会話を楽しんだりなど、初日には全く出来なかったことが帰る頃には出来るようになっていました。たった1ヶ月でのこの変化は自分の想像をはるかに超え、この研修先、ホームステイ先が、私の英語に対する意識を変えてくれました。日本で英語力を高め、もう一度ルームメイトやクラスメイト、そしてホストファミリーに会いに行くことが、私の新たな目標です。