vol.14 2014年5月

国際交流学科3年 久松 奈央

3週間、中国・上海での語学研修を通し、私は中国で生活する楽しさを感じることができました。実際に生活することで、食事中や日常会話でよく用いられる中国語の習得など、生の中国を体験することができました。上海の人々は温かく、助けてもらう場面が多くありました。中国に行き、中国の社会や文化を肌で感じると中国に親しみを覚えます。
 最初は語彙力がなくほとんど通じないか、通じたとしても返答があまり聞き取れませんでした。このような状態で本当に3週間大丈夫なのか不安を感じながらも、早く友達を作りたいという楽しみな気持ちでいっぱいでした。

クラスは韓国、タイ、インド、アメリカなど様々な国からきた学生で構成されていて、日本人は私だけでした。おかげで研修中は日本語を喋らずに、中国語で会話することができました。初級のクラスだったので、周りの皆もあまり語彙力がなく、休み時間になると自然と母国語や英語で会話をしていました。私にも英語で話しかけてきましたが、私は英語が苦手で日常会話さえ難しかったので、中国語で話そう!と提案しました。特に仲良くなった韓国から来た友人とはご飯を食べに行ったり、買い物に出かけたりしました。
 私は以前よりリスニングに苦手意識を持っていて、今回の研修でもやはりリスニングの授業は理解に苦しみました。クラスメートの中には、発音はさておき、CDの音声を一言一句間違えずに復唱できる人がいましたし、大半の人が聞いてすぐに理解していました。私の今後の課題が明確になりました。

私が通った上海外国語大学虹口キャンパスは留学生用の校舎で、現地の学生に会う機会はほとんどありません。生の中国語を聞くには、街へ出て行く必要がありました。上海に到着してすぐに「交通カード」を購入し、地下鉄で様々なところへ行きました。地下鉄はとてもきれいでした。いつ乗っても乗客が多く、中国の人口の多さを実感しました。
 街中で地図を見ながら迷っていると、交通整理をしていた女性が気にかけてくれ、仕事中にも関わらず行き方を丁寧に教えてくれました。また帰りにその道を寄ると、「分かった?」と声をかけてくれました。ほかにも、地下鉄での移動中、友人と中国語の話をしていて、発音の仕方の分からない文字があり考えていると、女性が「それは○○と読むのよ」と教えてくれました。聞き取れなかったときは、簡単な単語でわかるまで教えてくれました。上海の人々の温かさに触れた時の気持ちは、とてもよかったです。
 中国の日常の風景はとてもほのぼのしていました。例えば洗濯物が干してある様子です。道路の上であっても建物と建物の間にロープを通して干したり、木の枝にハンガーをかけたりと、洗濯物が風景になじんでいました。
 それから意外だったことは、上海の物価は高いということです。中国では、値切る文化がありますが、値切るのは体力・演技力がいるし、そもそも日本人に対しては最初の設定価格がとても高いので、買い物をした日はどっと疲れました。ただ食品は安く、10元~20元でおなかいっぱい食べることができました。安くておいしくて、もっと長い期間中国にいたら、確実に太っていたと思います。

今回の語学研修で、日常よく使う言葉を覚えたり、中国語で中国語を勉強したり、各国の友達ができたりといいことばかりでした。私はすぐにでもまた上海に行きたいです。よく通ったお店に行き、街中を歩きたいです。そしてクラスメートやルームメートに会いたいです。自分の中国語学習に役立った3週間でした。これからは、自分に足りないリスニング力をつけていきたいと思います。

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