（国際経営学科からの投稿）

　今年度も国際経営学科の3年生全員を対象とする「海外ビジネス研修」を実施しました。この「海外ビジネス研修」では約3週間（8月中旬～9月上旬）、海外での企業インターンシップを体験します。

今年度はシンガポール、タイ（バンコク、チョンブリ）、ベトナム（ハノイ、ホーチミン、ダナン）、マレーシア、オーストラリア、フィリピンで実施しました。　

　研修の目的は、①海外におけるレベルの高い職場体験をする、②グローバルな視点を身につけ、文化や社会慣習の違いを知る、③事前学習で得た知識や英語を駆使し、自分の能力を一段と向上させる、④自主性やコミュニケーション能力など自らの可能性の拡大を図ることです。

 

　タイでは、13名の学生が7社・1機関に分かれてインターンシップを経験しました。加えて、在タイ王国日本国大使館を表敬訪問したほか、国際協力機構（JICA）、日本貿易振興機構（JETRO）、タイ投資委員会（BOI）を訪問し、タイの経済情勢や日・タイの経済協力等について講義を受けました。また、泰日工業大学と学生交流会を開催し、長崎とバンコクに関する英語プレゼンテーション、ムエタイ（タイ式キックボクシング）体験教室、寺院参拝等を行いました。

　ベトナムの首都ハノイでは4名の学生が日系企業2社で就業体験をしました。日本工営では、日本のODAによるインフラ建設の現場に行き、現地の人々の生活にどのように貢献しているかを知り、改善点を提案するなど貴重な体験をしました。ONE-VALUEでは、ベトナムビジネスに特化した「VietBiz」の記事作成、議事録作成など様々なビジネス体験だけでなく、日本語教室に参加するなど現地の方々との交流もありました。

 

　商都であるホーチミン市でのインターンシップには19名（10社）が参加しました。海外ビジネス研修1日目〜2日目、訪問順に日本貿易振興機構（JETRO）ホーチミン事務所、日本工営ベトナム駐在員事務所、Dentsu Creative Vietnam、NNR GLOBAL LOGISTICS VIETNAMなどで座学研修を行いました。そして3日目からは公的機関、製造業者、会計事務所、広告代理店、総合物流、旅行代理店でインターンを行いました。

 

 

　ベトナム中部の都市ダナンでは、7名の学生がダナン市外務局（CIFA）、さくら日本語センター、越日学校でのインターンシップを行いました。

　また、在ダナン日本国総領事館へは研修初めに表敬訪問をさせていただき、研修終了後の帰国日の午前中に帰国のご挨拶と意見交換をさせていただきました。

　カメヤマローソクの生産会社Sinaran Vietnamへの企業訪問・工場見学をしてきました。

　研修生の中には、ダナン外国語大学や障害福祉施設「希望の村」での夏祭り（日本の）をボランティアとして手伝う経験もしています。

　本学初となるマレーシアでは4名が2か所（危機管理サービス、語学学校）に分かれてインターンシップを行いました。マレーシアの英語に苦労しながら、日々の業務を手伝うと同時に、与えられたタスクに取り組みました。マレーシアならではの多様性を感じることのできた3週間でした。

 

　シンガポールでは、１名の学生が人材コンサル企業でインターンシップを経験しました。インターンシップでは、実際にクライアントへ向けた研修会に参加したり、ミーティングに参加したりと充実した３週間を過ごしました。

　オーストラリアでは、1名の学生が現地の会計士向け転職エージェントで約1か月のインターンシップを経験しました。候補者の調査やヒアリングなどの業務を経験するだけでなく、研修先ではドイツからのインターンシップ生とともに切磋琢磨し、日本との考え方の違いなど多くの刺激を受けました。またホームステイ先でオーストラリアの生活に触れると共に、英語を積極的に活用する日々を過ごしました。

　フィリピンでは、1名の学生が五つ星ホテルで約1か月のインターンシップを経験しています。主にマーケティング部門でイベントの企画や準備、競合分析、マーケット分析、購買部門で経費削減の検討をするなど、ホテル経営に欠かせない業務を体験しています。

最後に、海外での貴重な就業体験のためにご尽力いただいた多くの研修先の皆様、並びに大使館や政府機関など関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。