Interview 01
大学院に進学しようと思ったきっかけは?
大学院入学前は、看護師として働いていました。看護基礎教育に興味を持ち、看護教員になりたいと考えていた時に、ある看護学校の先生から「今後のことを考え、看護学校と大学の看護学科と両方に就職できるように、大学院には行けるうちに早めに行っておいた方がよい」と勧められたことがきっかけです。また、看護学生に研究の指導を行うためには、自身が研究について学んでおく必要があると考えたことも進学を決めた理由の1つです。
本学の大学院を選んだ理由は?
私自身が、同大学の看護学科の卒業生であり、大学卒業後も図書館利用等で大学に行っていたため、とても親しみを感じる場所であったこと、自宅から通える範囲であったことが理由です。さらに、大学院のOBに、看護学科時代の同級生がいて、大学院時代の話を聞かせてもらい、先生方が熱心に指導をして下さると感じ、より一層この大学院で学びたいと感じました。
大学院での学業と仕事との両立で大変だったことは?
大学院時代、病院を退職して、日中は看護学科の講義・演習、実習指導に携わる非正規の教員として働いていました。大学院生活も教員として働くことも、どちらも初めてであり、両方とも新しく学ぶ内容が膨大にあったことが大変でした。
大学院での学業と仕事とを両立しながら、工夫したことは?
大学院1年目、2年目は職場も大学であったことから、仕事が終わった後は、院生室や大学図書館にすぐに行き、研究や授業課題に取り組んでいました。指導教員の「1行でもいいから、毎日少しずつでも研究に取り組むこと」という言葉を言い聞かせて、取り組んでいました。
大学院を修了して、どんな変化がありましたか?
大学院卒業後、看護学校の専任教員として就職し、その後大学の看護学科の助教の職に就くことができました。学生へレポートや看護過程、卒業研究等の指導をする際に、論理的に考えて文章を書くことを以前より具体的に伝えられるようになったと感じています。
本学の大学院に進学してよかったことは?
大学院の先生方が、廊下で会った時に、体調、学生生活や研究の進捗状況などが順調かどうか声をかけて下さることが嬉しかったです。そして、私の担当の先生は、丁寧に細やかに指導して下さり、学習面も精神面も支えて下さっていました。とてもあたたかい環境で学ぶことができたと感じており、そのことが、こちらの大学院に進学してよかったことだと感じています。
あなたが他者へ大学院進学を勧めるとしたら、大学院の魅力とは?
大学院で、研究について集中して取り組むことにより、苦手意識を持っていた研究がとても身近に感じられるようになりました。様々な論文や書籍を読むことで、これまで自分が実践してきた看護や継続教育の根拠やあり方を考え、見つめなおす時間を持つことができました。そして、研究に取り組む同級生、保健師を目指して頑張る院生と励まし合い、一緒に楽しむ時間もとても貴重です。卒業後もそれぞれの現場で頑張りながら、励まし合う同志となっています。
大学院進学を迷っている方へ向けてメッセージをください
大学院に行くまでは、「大学院難しそう。研究大変そう。私には無理じゃないか」と思っていました。講義や研究に取り組み、論文や書籍の内容がわかるようになり、論理的に考える習慣も身に付きました。そして、先生方や他の院生とゼミの中でディスカッションを重ねる中で、自分が実践してきた看護や看護教育を広い視野で見つめなおせたという実感を得られました。また、大学院の先輩、後輩、そして保健師を目指す院生など幅広い世代の方々とも助け合い、交流する楽しみもあります。確実に大学院に入る前と後では、自分を取り巻く世界を見る目が変わると思います。一歩、踏み出してみて下さい。
ある1日のタイムスケジュールを教えてください
【大学院1年目】 | |
8時過ぎ | 家を出る |
9:00~17:45 | 看護学科の代替教員の業務 |
18:30~21:10 | 看護学実践特論(ゼミ) |
22:00 | 帰宅 |