学生広報スタッフ「教員取材企画 第一弾」~公共政策学科 准教授 八木 寛之先生~
2025-09-26
1、専門分野について教えてください
「社会学」の中でも専門分野は「都市社会学」「地域社会学」という分野です。都市や地域社会について考える学問ですが、その中でも特に都市や地域の中での人々の繋がりや意識について考える学問です。
私は、大阪にある新世界(通天閣がある場所)やコリアタウンと呼ばれる地域の商店街に関わる方たちに話を伺い、商店街の活動が地域社会にとってどんな意味を持っているのか、街のイメージや変化に対する考えなどについて調べてきました。
2、教育理念は何ですか
長崎県立大学では「社会学概論」や「社会調査法(※後期)」といった授業を担当しています。
教育理念という話とはズレてしまうかもしれませんが、社会学の面白さや考え方の特徴について、学生の皆さんにどのように伝えたらいいのか、色々と考えています。
3、学生時代はどのように過ごしていましたか
事情により1年間休学しましたが、とりあえず卒業できて良かったなと思っています。大学では社会学科に所属していて、特に社会学の授業が面白かったです。今の自分の社会学の授業は、当時受けていた授業の影響を大きく受けていると思います。卒業論文の調査として、大阪の新世界という商店街へ行ったことが大学院やその後の研究にも繋がっていると思います。
4、大学教員を目指したきっかけを教えてください
5、先生から見る県立大の魅力は何ですか
勉強や学問に限らず、学生たちが自発的に協力し合うことのできる環境が整っているところだと感じます。夜遅くまで残って勉強に励み、部活や履修登録の際に積極的に活動している学生が多い印象です。その要因として、県立大では学生数が少ないことや一人暮らしの学生が多いことが挙げられると思います。誰かと繋がっていられる環境があることが県立大の良いところだと思います。
6、学生に求めるものは何かありますか
身近なことに対して面白がり、関心を持つといった感覚を磨いてほしいです。街を歩いているだけでも、その街のことを知るヒントが多くあると思います。また、自分の考えを持つことも心掛けてほしいです。講義を受けてただ理解するのではなく、そこから自分がどう考えるのかが重要だと思います。
7、学生のうちにやっておくべきことは何ですか
何でもやっておくことが良いです。一つ挙げるとすれば、自分の住んでいる街を観察して、街の成り立ちや人との関係を想像してほしいと思います。そして、図書館に行って、地域資料や郷土についての本を読んで、知識や考えを深めてほしいです。
街を歩いていて疑問に思った事を図書館で調べるということを学生のうちにしておくと街の見方が大きく変わります。そのため自分の住んでいる街を知ることをおすすめしたいです。
就活できつい思いをしている学生には、「就活をゲームのように考えてみてはどうか」と話しています。スキルを磨き、活用する。自分の特徴、レベルを知る。今の自分の持っている装備を知る。適切な状況判断をする。プレイ後に振り返りをする。
今の自分の状況でどんなことができるかを考えながら就活することが大切だと思います。
八木先生の思い・秘密を知ることはできたでしょうか。
八木先生、お忙しい中取材に応じてくださり、ありがとうございました。
取材・記事作成者
地域創造学部 公共政策学科 3年 塩川七帆
地域創造学部 公共政策学科 3年 本田美友
地域創造学部 実践経済学科 2年 早川美澪
経営学部 経営学科 1年 武内千裕
