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研究シーズ集

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東アジアのポピュラー文化と女性
研究キーワード
東アジア、ポピュラー文化、女性、ジェンダー
学部学科
国際社会学部 国際社会学科
研究者
吉光 正絵 准教授
研究目的
ソーシャルメディアの普及は、東アジアのポピュラー文化の同質性を高めてきた。本研究では、日本、中国、韓国の若者たちのポピュラー文化の愛好について実証的に研究する。日本、中国、韓国のポピュラー文化の共通点や相違点、根底にある若者の自己像、社会関係との関係も分析する。
研究概要
ソーシャルメディアの普及によって、グローバルな人気を得た日本発の文化に「カワイイ」文化がある。現在、〈カワイイ〉という言葉は、辞書的な意味や用法を離れて多様な文脈や領域で使われており、日本特有のメディア文化を象徴する言葉ともなっている。〈カワイイ〉は、「美しい」や「カッコイイ」とは異なり、論理的整合性や完璧さよりも感情移入できる親近感や即時的コミュニケーションのきっかけを創り出すインパクトを優先する感性である。そのため、メディアの普及により消費やコミュニケーションのサイクルの高速化と簡便化が進む現代人のライフスタイルとの相性が良い。こうした点が〈カワイイ〉という言葉及び感性が一般化しグローバル化する一因となっていると考えられる。一方で、こうした〈カワイイ〉の拡がりは、女性たちの文化的・社会的活動範囲の拡大とも結びついており、女性たちが生きやすくするための戦略の総称ともいえる。〈カワイイ〉は一見すると古典的な女らしさを反映しているようにみえるが、実は、伝統的な規範の圧迫から抜け出して自分らしく生きたいと願う女性たちの希望の表れでもある。
用途・研究効果・実用化のイメージ
NPO法人 DV 防止ながさきと協力して、若い女性向けの〈カワイイ〉絵柄のゲームと動画を制作した。講演会で参加者にゲームのプレイや動画の視聴をしてもらったところDV防止に関する意識の向上効果が実感できた。このように、ポピュラー文化に関する研究成果を用いて社会問題の認知や啓発活動を行うことができると考えられる。
関連情報
吉光正絵・池田太臣・西原麻里編著2017『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』ミネルヴァ書房.
吉光正絵2016「現代中国のポピュラー文化に見る若者像―〈小鮮肉〉と呼ばれる男性アイドルグループ
の分析から」 『アジア文化』 第33号.
吉光正絵2012「K-POPにはまる『女子』たち」『女子の時代!』青弓社
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