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研究ピックアップ 
黒岩 美翔
経営学部 国際経営学科 講師 黒岩 美翔
内部統制の本源的機能やCSR活動を促すコントロールについて研究をおこなっています。

経営学部 国際経営学科 講師
黒岩 美翔 (クロイワ ミカ)

#会計学
Q.01
研究テーマとその内容、具体的な取り組みについて教えてください。

A.
研究テーマは大きく分けて2つあります。1つは「内部統制の本源的機能についての研究」です。内部統制は会計の中でも「監査論」の領域で研究されるケースが多いですが、私はマネジメント・コントロールの視点から研究をおこなっています。企業を統制する役割にフォーカスされがちな内部統制ですが、組織をプラスにコントロールする役割を担える可能性があるとの観点から研究をおこなっています。
もう1つは「CSR活動を促すコントロールについての研究」です。CSR活動を社会的にのみならず、企業の利益に結びつけてコントロールを行っている事例などの研究を実施しています。
Q.02
この研究をはじめようと思ったきっかけについて教えてください。

A.
大学時代に所属していたゼミで内部統制についてのレポートを書いたのが始まりです。「内部統制」は企業の不正を防ぐ役割があり、企業にも取り入れるようにされていますが、積極的に取り組まれていないのが現実です。また、企業で実施していたとしても、形式的に行われるだけという問題もあります。社会において重要な制度である一方で、実態は形骸化しているため、どうすればよりポジティブに企業が内部統制に取り組むようになるのかを考えるようになったのが研究の根底にあります。
Q.03
研究内容が身近な社会とどのように関わり、影響を及ぼすのか教えてください。

A.
近年、様々な利害関係者が企業のCSR活動に対して注目しています。こういった状況下で、積極的に組織の中でCSR活動を促進するだけでなく、経済的な利益も生み出している企業のコントロールの事例を研究することで、他の企業にも適用できるようなフレームワークを検討しています。これにより、多くの企業が社会問題の解決に取り組む一方で、事業としても利益を生み出せることが可能になると考えています。
Q.04
今後、研究をどのように進めていこうと考えていますか。

A.
内部統制も新しいフレームワークが出てきているので、それが実際に現場でどのように活用されているのかを研究していこうと考えております。特に、グローバル企業での取り組みに焦点を当てて研究を進めていく予定です。また、CSR活動を促すコントロールについても、アメリカや欧州企業と日本企業との比較を行っていく予定です。
Q.05
ゼミや講義で学生を指導をする上で、いつも心がけていることや大切にしていることはありますか。

A.
大学に入って初めて会計について学ぶ学生の中には、会計を「難しい」と感じる人も多くいます。そのため、まずは事例を出しながら、身近な学問であることを理解してもらうよう努力しています。また、専門を学ぶゼミにおいては、楽しみながら学んでもらいたいと考えているので、学びの取り掛かりとしてボードゲームを用いたりしています。
加えて、分からないことをそのままにしておくと後の学修へ影響が出ますので、質問しやすい雰囲気作りを常に心がけています。
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