国際的研究
社会人大学院生が世界獣医師会大会2026で研究発表
2026-05-07
カテゴリ:お知らせ
4月21日から24日にかけて東京国際フォーラムで開催された世界獣医師会大会2026(World Veterinary Association Congress 2026)において、本学大学院生と教員による研究発表が行われました。本大会は「ワンヘルスで世界の獣医療が示す未来」をテーマに、世界各国の獣医師、研究者、教育者が集う国際学会です。
今回のポスター発表では、研究代表者の大学院生・中村茂さん(長崎市役所、長崎県獣医師会)、指導教員の石田聖准教授(地域創生研究科地域社会マネジメント専攻)はじめ五島市と諫早市の職員による共同研究として、"An Innovation in the Use of Game Meat Produced in Nagasaki Prefecture – A Support System for Stray Cat Managers"を報告。
本報告は、長崎県内で捕獲されながら十分に活用されていないイノシシ肉に着目し、地域猫活動を担う市民ボランティアへの支援資源として活用する仕組みを提案するものです。
本研究は、地域猫活動が地域課題の緩和や生物多様性保全に寄与する一方で、ボランティアが慢性的な経済的負担を抱えている点に注目してのものです。その上で、農林業被害の拡大要因ともなっている野生イノシシの捕獲肉を、適切な加工・衛生管理のもとで地域猫管理者に低コストで供給する制度モデルを構想し、動物福祉、資源循環、地域運営を結びつける新たな可能性を提示しました。
発表当日は、台湾やインドをはじめ各国の研究者・専門家から、地域課題と動物福祉、環境保全を横断的に捉えた興味深い報告であるとの評価を受けました。今回の学会は、長崎県内の地域課題を国際学会の場で発信し、その知見を広く共有する機会となりました。今後は、自治体、獣医療関係者、住民、研究者の連携を通じて、地域に根ざした持続可能な仕組みづくりへと発展していくことが望まれます。





