公共政策学科「危機管理論」で防災シミュレーション:HUGを実施しました!
2026-02-27
カテゴリ:お知らせ
HUGは、H(避難所)、U(運営)、G(ゲーム)の略で、静岡県が開発した図上訓練、避難所運営ゲームです。
一方、黒木教授は、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、そして熊本地震等の被災地に足を運び調査・研究を続けるだけでなく、熊本地震の際は災害ボランティアとして毎週のように被災地に駆けつけた防災士でもあります。
今回の講義では、約90名の学生たちが参加し、15チームに分かれ、HUGに取り組みました。限られた時間の中で被災者を適切に避難させるにはどうしたらいいか、その難しさを実感しながらチームで議論し、それぞれに答えを導き出していました。
講義の最後には、黒木教授から、避難所運営のポイントや難しさなども踏まえた講評があり、学生たちは多くを学ぶことができたようです。
【講義に関する学生の感想】
私は、避難者はある程度落ち着いた順番で来て、状況に合わせて配置していけばよいのだろうと単純に考えていたが、実際のシミュレーションでは、後からより重い怪我をした人や特別な配慮が必要な人が来ることで、すでに割り当てたスペースを変更せざるを得ない場面が何度もあった。例えば、先にベッドを使っていた人に移動をお願いする、追い出すような判断をしなければならない状況は、精神的にも非常に負担が大きく、現実の運営ではさらに深刻な問題になると感じた。また通路の確保の重要性も強く印象に残った。スペースを有効活用しようと詰め込みすぎると、人の移動や救護活動の妨げになってしまう。単に人数を収容するだけでなく、動ける空間を確保する視点が不可欠だと学んだ。さらに、世帯ごとに分けるのか、性別で分けるのか、高齢者や要配慮者をどこに配置するのかなど、プライバシーと安全性の両立の難しさも実感した。限られた空間の中で全員に配慮することの難しさを理解できた。今後実際に自分がこのような運営をすることがあるかもしれないので、本日の講義で学んだ一貫性や通路の確保、プライバシーの配慮の方法を活かしていきたい。(公共政策学科3年生)
今日の講義では、「避難所HUG」を行い、災害時の避難所運営における判断の難しさと重要性を学んだ。実際の災害現場では、一つ一つの判断に時間をかけて悩む余裕はなく、限られた情報の中で素早く決断することが求められると、今回の防災シミュレーションを通じて強く感じた。自分たちの班では、世帯ごとや地区ごと、家屋の壊れ具合などを基準に避難所を割り当てていたが、他の班では性別ごとや子どもがいる世帯など、自分たちの班とは違った視点で避難者を分けており、避難所運営には多様な考え方があることを学んだ。この経験から、正解はひとつではなく、状況に応じて柔軟に対応する力が必要だと感じた。今後、公務員として災害対応に関わる立場になった場合、地域の地理や住民構成、特別な配慮が必要な人がどこにいるかなどを普段から把握しておくようにしたい。(公共政策学科3年生)
