栄養科学コース院生が日本解剖学会第81回九州支部学術集会優秀賞を受賞!
2025-10-28
カテゴリ:お知らせ
(大学院 栄養科学コースからの投稿)
2025年10月18日(土)に開催された日本解剖学会第81回九州支部学術集会において、本学 大学院 地域創生研究科 栄養科学コース修士2年生・吉田南海香さん(指導教員:栄養健康学科 田中進教授)が「優秀賞」を受賞しました。
※日本解剖学会第81回九州支部学術集会では、解剖学に関する研究および若手研究者の育成を奨励し、学術大会の活性化を図るため、選考基準に沿って、大学院生の発表者から1名、優秀賞を表彰しています。
発表概要は以下の通りです。
発表演題:機能性成分エルゴチオネインによる胚着床の制御
発 表 者:吉田南海香、村田紘未、岡田英孝、田中進
発表概要:本研究では機能性食品成分であるエルゴチオネインが、胚着床にとっての必須の子宮内膜の分化である脱落膜化の制御に重要であること世界で初めて見出し、かつin vitro胚着床システム(図)を用いて胎盤形成においてもキーとなり得る因子であることを証明した。
本発見は今後の生殖医学分野の転換点ともなり得るものであり、今後の吉田さんの活躍も期待されます。
図の説明:In vitro胚着床モデルを用いた胚受容能の検討
①未処理、②脱落膜化処理、ならびに③脱落膜化とエルゴチオネイン処理をおこなった子宮内膜細胞株の上に胎児細胞株塊を置いて共培養した。脱落膜化処理をおこなった子宮内膜細胞株は胎児細胞株塊を伸展させ、エルゴチオネインはさらに伸展させた(上パネル、青色)。さらに、胚着床時の母体(子宮内膜)側の胚受容能にとって重要なHLA-Gの発現も増大させた(下パネル、緑色)。

