経営学部 馬場晋一准教授がオックスフォード大学名誉教授の著書翻訳出版に貢献!
2025-07-14
カテゴリ:お知らせ
本学経営学科の馬場晋一准教授(地域創生研究科兼任)が、オックスフォード大学経営大学院のコリン・メイヤー名誉教授の著書『Capitalism and Crises – How to fix them』の翻訳出版に貢献しました。『資本主義再興-危機の解決策と新しいかたち』(日経BP)は、昨年12月に出版されました。
本書の翻訳は、早稲田大学の宮島英昭教授(監訳)、徳島大学の清水真人准教授、そして本学の馬場晋一准教授が各専門分野の知見を結集し、全章にわたり共同で執筆・翻訳を進めたものです。著者であるメイヤー名誉教授とのミーティングを重ね、社会人読者が読みやすい文章へと練り上げられました。
「パーパス経営」の提唱者の一人であるメイヤー教授による「最終章」と位置付けられるこの著書は、企業経営における「パーパス(存在意義)」の解釈を深め、単なる企業の社会的責任(CSR)やESG投資にとどまらず、金融市場全体の変革を促す内容となっております。
今年2月1日付の日本経済新聞で「利益の再定義と企業の未来」という書評が掲載されるなど大きな反響を呼んでいます。また、5月3日には西日本新聞にも京都大学の根井雅弘教授による書評が掲載されました。
学生の学びにも還元される最先端の研究
馬場晋一准教授の研究室では、本書の翻訳準備段階から原書の講読を講義やゼミに取り入れ、学生たちに向けて「パーパス経営」の理解を深める取り組みを進めてきました。経営学部のゼミや必修科目(経済入門)での解説を通じて、学生たちは世界的権威の提唱する最先端の経営思想に触れています。
また、馬場研究室では、本書で示されたパーパス研究の知見を基に、地域の市場活性化を目指した民間外部資本を活用した商品開発など、先進的な受託研究も実施しています。