ホームページへようこそ! 大曲勝久と申します。 平成19年4月に県立長崎シーボルト大学 看護栄養学部 栄養健康学科 に赴任してきました。 主な担当は臨床栄養学です。 ご挨拶と自己紹介 私は昭和59年に長崎大学医学部を卒業し、長崎大学第2内科に入局しました。2年間の研修医生活のあと消化器とくに肝臓病学を専門に選び、
多くの先生からのご指導を受けました。もともと出来が良くなく、融通が効かず、その上、人付き合いが悪いため先輩の諸先生方にとっては、
とても扱いづらい部下だっただろうとおもいます。よく辛抱して育てていただいたものだと、あらためて感謝しているところです。 振り返ってみますと、人生の転機はいくつかあったとおもいますが、そのひとつに留学があります。平成5年10月から1年間、オーストラリ
ア・メルボルンにあるMonash大学分子生物学医学センターのMackay先生の下で自己免疫性肝疾患とくに原発性胆汁性肝硬変の研究をさせて
いただきました。研究面ではあまり大した成果をあげることは出来ませんでしたが、臨床に立脚した研究の面白さ、後輩とともに研究すること
の楽しさ、同じ分野の研究者たちとの交流の大切さ、を学びました。その後大学に帰り、細々ですが同僚・後輩たちと共に臨床や研究を続ける
ことができました。 平成18年7月からは、長崎大学医学部医学科・先端医育支援センターに併任となりました。それまで教育についてはほとんど真剣に取り組んだこと
がなかったため何から始めて良いか分からず暗中模索の毎日でしたが、たくさんの先生方のご指導をいただきながら、何とか続けることができ
ました。学生への継続的な情熱と愛情を持ち、学生の潜在的能力を安易に摘み取らず可能性を引き出す努力を怠らないことを基本理念として、
教官と学生の「架け橋」になれればと思い活動しましたが、時には学生の意のそぐわないことを実行しなければならないこともありました。
そこで学んだことは、真剣に情熱と愛情を持って対すれば学生は必ず答えてくれるものであるということ、すなわち、学生は素晴らしい
「金の卵」である、ということです。長崎大学勤務最終日の平成19年3月30日、医学部5年生の高次臨床実習オリエンテーションの際に学生さんた
ちから大きな花束とたくさんの手紙やメールをいただき思わず涙がでました。教育とは素晴らしいやりがいのあるものであるとの認識を新た
にしました。彼らが「長崎大学へ入学して良かった」と心から思い、やがて次代の医学を担っていってくれることを願っています。
県立長崎シーボルト大学は、以前いつも休日に車でそばを通るたびに「ここで働けたらいいなあ」と思っていました。今回、縁あってその願い
が叶いました。中学・高校の頃、農学関係の仕事をするか学校の先生になりたいと思っていましたが、その夢も叶いました。私が所属する学
科は「栄養健康学科」です。ここでは、健康社会実現のために社会の幅広い分野で貢献できる専門的な人材を育成するため、「地域の人々の
健康と福祉の向上に貢献できる問題解決能力」「人々の健康維持・増進と疾病の予防・回復に貢献できる栄養マネージメント・アセスメント
能力」を養い、健康社会の実現に幅広い分野で貢献できる管理栄養士の育成を目指しています。また、食品開発、食糧資源の有効利用、食品
衛生管理などの分野で活躍できる栄養学・健康科学研究者、次世代社会を拓く子供たちの食育を担う栄養教諭の育成も行っています。私は
おもに「臨床栄養」を担当していますが、前述の「医学教育」と同様、これまでろくに勉強したことがない分野ですので、先輩の先生方や
学生さんたちに教えてもらいながら一からあわてて勉強している毎日です。大学生活については、周囲の教職員の方々がとても親切に接し
てくださり、すぐに慣れることができました。ここには栄養に関係するさまざまな分野の専門家が揃っており、またそれぞれの教員が教育
に真剣に取り組んでおられるため学生と教員との距離がとても近く、素晴らしい大学に着任できたことを喜んでおります。今回の異動は私
にとって、何回目かの人生の転機であることに間違いありません。皆さんのお役にたてるように、また、医学と栄養学の「架け橋」になれ
るように微力を尽くすつもりです。 着任して1年が過ぎました(平成20年5月26日) 着任して早くも1年が過ぎました。まだまだ周囲をゆっくり見渡す余裕はありませんが、昨年の今頃よりは、管理栄養士さんがど
のようにして養成されるのか、少し分かってきました。専門科目だけでも、基礎化学から始まって解剖生理学、生化学、運動生理学、公衆衛生
学、食品学、調理学、食品衛生学、各種栄養学、栄養教育・指導論、臨床医学、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営・管理論などの講義や各種
実習、学外(学校、保健所、病院など)実習など、多岐に亘るカリキュラムが組まれており、学生さん達は極めて多忙な日々を送っています。
しかも、国家試験に合格しないと管理栄養士の資格が得られないため、この対策も重要な課題です。これらに加えて、卒業論文の作成や就職活
動があり、はじめはどのように取り組めばいいのか、随分戸惑いました。例えば卒業論文については、学生さん達は約1年半かけてレベルの高い
論文を仕上げます。前任者の宗正敏先生のおかげで、私も何とか最初の年は切り抜けることができましたが、これからが不安です・・・。この
ように真面目で素直な学生さん達と、教育・研究に熱心に取り組まれている教員の先生方がいる大学で、私の役割は何なのか・・・、時々考え
ます。まだ、言葉で表現できる程整理できていませんが、臨床の現場と栄養学を繋ぎ合わせる何らかの仕事に関わっていけたら少しは皆さんの
お役に立つことができるのではないか、と考えています。今更ながら、人生の一番の財産は「人とのつながり」であることが身に染みています。
私ができる事柄はそう多くありませんが、これからも「教育」の可能性を信じて、私自身勉強しながら社会への恩返しができたらと願っています。
このホームページも、下記の項目を適宜更新していますので、時々ご覧になってください。 着任して2年になりました(平成21年4月7日) 今年も春がやってきました。花粉症の私にとっては、せっかくの桜の季節も「満開の幸せ」とはいきませんが、日々楽しく暮らしています。
3月に2回目の卒業生を送り出しました。元気な顔で巣立ってゆく学生さんたちを見ていると、残された身としては、どこか寂しさも感じます。
はたして私は学生さんたちのお役に立っているのか、いつも考えています。これから充実した幸せな人生を歩んで行ってくれるよう祈るばかり
です。さて、4月から新しい年度が始まりました。私の仕事の基本はもちろん「学校の先生」ですので、有意義な授業ができるよう、これから
も勉強していきます。学生さんたちが自由に意見を言えるような、開かれた雰囲気を作ることができたらと考えています。 着任してもう3年です(平成22年4月1日) この大学を卒業してこの春就職した人のほとんどは今日が正式な第1日目の仕事です。大学院などに進学した人は来週あたりから新しい勉強が始まる
ことでしょう。皆さん素晴らしいキャリアを積んでいって欲しいです。・・・さて、私といえば、この大学にお世話になってもう3年になります。
振り返れば、いろいろなことがあったような、あっという間の出来事だったような、いずれにしてもあんまり進歩していない気がします。大学の
運営業務や研究などにも末席ながら参加させていただくようになりましたが、まだまだ己の浅学さを痛感するばかりです。しかし、3年前に誓った
ように一番力を入れるべきは教育です。当然のことながら、私は「学校の先生」ですので、少しでも学生さん達の役に立つような授業ができるように、
日々精進していきたいとおもっています。 4年が過ぎ、5年目の春です(平成23年4月1日) 着任してから4年が過ぎ、今日から5年目に入ります。この4年間でいろいろな人と出会い、教えられ、助けられ、励まされてきました。
私の着任と同時に入学してきた学生さんたちも3月で無事卒業していきました。また、これまでお世話になってきた人のうちの何人かとは
3月でお別れしなければなりませんでした。3月は公私にわたってひとつの区切りの時期でした。さて、この4月からはこれまでとは少し違った仕事に
携わることになります。私自身は何も変わっていませんが、周りの状況が少し変わります。新しいことに挑戦するのは何だかワクワクします。
入学する学生さん達も、進級する学生さん達も、どうか新しい環境を楽しんでください。このホームページも下記の項目を適宜更新していますので、
時間があれば時々見てみてください。 桜が綺麗な季節です(平成24年4月2日) この3月も、たくさんの学生さんがこの大学を巣立っていき、大変お世話になった先生方や職員の方々ともお別れしなければ
なりませんでした。寂しい気持ちも大きいですが、これからの新しい出会いも楽しみです。このような季節に毎年桜が咲き乱れます。桜の花に負けない
ように、新学期の授業に向けて全力で準備を始めたいとおもいます。 新しい環境を楽しみましょう(平成25年4月1日) 今年もまた4月がやってきました。この大学から新しい環境へ巣立った人、この大学に新しく来る人、最初はなにかと大変だと
おもいますが、是非新しい環境を楽しんでください。私も少し環境が変わり新しい仕事に挑戦することになりそうですが、あせらずゆっくりできること
から始めたいとおもっています。世間知らずの未熟者ですが、どうぞ宜しくお願いいたします。 また新しい季節が巡ってきました(平成26年4月1日) 4月になると何だか気持ちが高ぶります。初めての人との出会い、初めての体験、初めての環境などなど・・・3月にお別れした人とのつながりも
大切にしながら、また未知なる世界へ足を踏み入れるワクワク感が、そういった気持ちにさせるのでしょう。決して
順調なことばかりではないでしょうが、それを含めて人生を楽しもうとおもいます。無理せず、でもサボらずに・・・。「明日できることは今日やらない」
を心掛けていきたいとおもいます。 時間を大切に(平成27年4月1日) 子どもの頃によく「時間を大切にしなさい」と言われました。いつもボーっとしていることが多かったからだとおもいます
(少なくとも大人にはそう見えていたのでしょう・・・)。たしかに、限られた時間を効率よく使うことは大事ですが、「無駄がない」「効率が良い」
「速い」だけを追及していくと、いつしか心に余裕がなくなってきます。時には「ボーっ」とする時間も作って、すぐには役立たないようないろいろな
ことに思いを巡らせることも大切ではないかな、とおもいます。これから大学生活を始める皆さんも、たまには「ボーっ」とする時間を作ってみて
くださいね。 新たな展開(平成28年4月1日) この3月で3年間務めた学部長を卒業しました。無能な学部長だったので皆さんのお役に立たなかったどころか、いろいろと
ご迷惑をおかけしてしまいました。反省することばかりです。4月からはシーボルト校学生部長を拝命することになり、またまた慣れない仕事に挑戦することになりました。学生さんたちのお役に立てたらとおもいます。プライベートの面でも昨年はいろいろとありました。そのせいで研究室の学生さんたちにもいろいろと気を遣わせてしまいました(涙)。状況は続きますが、自分なりにできることに取り組んでいこうとおもいます。「細く長く」、「明日できることは今日しない」・・・をモットーに暮らしていけたらとおもっています。今年度もよろしくお願いします。 本学に赴任して10年が経ちました(平成29年4月3日) 平成19年4月に本学に着任して、早くも10年が経ちました。「10年ひとむかし」と言いますが、あっという間に10年が経ってしまった感じです。なかなか授業は上手くならず、学生さんたちのお役に立てず、白髪と体重、そして年齢だけ増えてしまった気がしています。憧れていた理想の教員像にはほど遠く、まだまだ勉強することがいっぱいですが、大学から「くび」を言い渡されない限り、できるだけ頑張ろうとおもいますので、ご迷惑をおかけしますが、みなさんどうぞよろしくお願いいたします。 初心に戻ります(平成30年4月2日) 本学に来てからの時間よりも、定年までの時間のほうが短くなりました。これまでいろいろな経験をさせていただきましたが、これからは初心に戻って粛々と私に課せられた業務を遂行していきたいとおもいます。これまでいろいろな人にご迷惑をおかけしてきましたが、これからはなるべくそのようなことがないように注意します。 自分ができることを頑張ります(平成31年4月1日) たくさんの新しい先生方をお迎えして、また新しい年度が始まりました。1年に1つくらいは何か新しいことを始めようとおもってはいるのですが、なかなか実行に移せていません。5月からは新しい元号である「令和」になるので、私も新しい気持ちで頑張ろうとおもっています。今年度もよろしくお願いします。 自分のために、他人のために(令和2年4月1日) 新型コロナウィルスが猛威を振るっていますが、人類は必ずこれを克服できると信じています。「自分のために」と同時に「他人のために」考えることは全てに必要なことではないかとおもいます。「困った時はお互いさま」という言葉が好きです。今年度はこの言葉を胸に過ごしていこうとおもいます。 できることを粛々と(令和3年4月2日) 新型コロナウィルスの脅威がまだ終息しませんね。私も還暦をとっくに過ぎ、あと4年で定年を迎えます。後輩の人たちに何かを残したい気持ちはあるのですが、実力が伴いません・・・。でも、できることを無理せずにやっていこうとおもっています。 心穏やかに過ごせれば・・・(令和4年4月1日) 最近は、大学の中でも、日本でも、外国でも、落ち着かないことや心配なことが少なくないですね。でも、若い人たちの楽しそうなキラキラした姿を見ていると、私も元気になります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。 一人の教員として頑張ります(令和5年4月3日) 今年の春は久しぶりに花見に数回出かけることができました。昨年までよりも少しゆっくりした気分で新学期を迎えることができそうです。これからも年齢と相談しながら、できることに取り組んでいきたいとおもいます。
精一杯楽しみます(令和6年4月1日)
本学での勤務もいよいよあと1年となりました。17年間の集大成と言いたいところですが、日々の仕事をこなすのに精一杯です。周囲の皆さんにご迷惑をおかけしないように、引き続き頑張ります。