MS-DOSコマンド

 
MS-DOSコマンド 機能 UNIXコマンド
cmd

 コマンドプロンプトを開く
  【例】「スタートボタン」から「プログラムとファイルの検索」欄に,cmd と打ち込む

 
w:

 カレントドライブを w ドライブに変更する

 
dir

 カレントディレクトリの内容を表示する
  【例】dir    dir/w    dir/p

ls
cd

 カレントディレクトリの移動
  【例】cd ex1   ディレクトリ ex1 に移動する
  【例】cd ..    一つ上のディレクトリに移動する
  【例】cd \    ルートディレクトリに移動する

cd
copy

 ファイルのコピーを行う
  【例】copy ex1.java a:    ファイルex1.javaを a ドライブにコピーする

cp
move

 ファイルの移動を行う
  【例】move ex1.java a:    ファイルex1.javaを a ドライブに移動する

mv
type

 ファイルの内容を表示する
  【例】type ex1.java    ファイル ex1.java の内容を表示する

cat
md

 ディレクトリの作成
  【例】md ex1    ディレクトリ ex1 を作る

mkdir
rd

 ディレクトリの削除
  【例】rd ex1    ディレクトリ ex1 を削除する

rd
del

 ファイルの削除
  【例】del ex1.java    ファイル ex1.java を削除する

rm
ren

 ファイル名やディレクトリ名の変更
  【例】ren a.txt b.text    ファイル名 a.txt を b.txt に変更する

mvで代用
path  コンピュータに設定されているパスを表示する  
set  環境変数の表示と値の変更
 【例】set
set
ver  Windowsのバージョンを表示する  
cls  画面をクリアする clear
echo  画面に文字を表示する
 【例】echo %time%  現在の時刻を表示する
echo
exit  コマンドシェルを終了する exit



●主な環境変数は以下のものがあります。

これらの内容はechoコマンドで確認できる。
【例】echo %DATE%

環境変数 意味
%CD% カレントディレクトリ
%DATE% 今日の日付
%TIME% 現在の時刻
%OS% OS名
%PATH% パス
%CLASSPATH% クラスパス
%PROCESSOR_ARCHITECTURE% CPUアーキテクチャ



●リダイレクション

 入力や出力をファイルへ(ファイルからへ)入れ替えること。
 デフォルトでは標準入力(キーボード)から入力し、標準出力(コマンドプロンプト)に出力されるが、入出力をファイルに変更することができる。

【例1】 dirコマンドの結果をファイル(a.txt)に出力する。
dir > a.txt

【例2】 dirコマンドの結果をa.txtに追記する。
dir >> a.txt

【例3】 現在の時刻をa.txtに追記する
echo >> a.txt



●ワイルドカード

文字列を指定する時に使う。 * や ? を付けると次のように解釈される。

*  : 任意の長さの文字列

?  : 任意の一文字

 



●コマンドプロンプトの便利な機能

キー 機能
↑ 、 ↓  これまでに入力したコマンドを順番に表示する 
 Page Up、Page Down   最も古い履歴、最も新しい履歴を表示する
F7  履歴を一覧から選択する
F8  履歴を修正して入力する
ALT + F7  履歴を消去する


 



●ファイルの命名規則

MS-DOS  ファイル名.拡張子

  ファイル名8文字、拡張子3文字(8.3形式)

Windows  ファイル名.拡張子

 ピリオドと拡張子も含めて260文字以内


●ファイル名に使えない文字

  \   /   :   *   ?   "   <   >   |

(これらの文字はフォルダ名にも使えない)

 


●テキストファイルの作り方

copy con ファイル名

(終了は ^z )

【例】wドライブのルートディレクトリに次のようなファイルを作る

 ファイル名: a.txt
 内容:     Hello

 copy con w:\a.txt
 Hello
 ^z


●バッチファイル

 MS-DOSコマンドを自動実行することができる。

 拡張子は bat となる。


 (例)ディレクトリex1を作るバッチファイル。

  ファイルの内容  md ex1

  ファイル名  make_ex1.bat


 

バッチファイルによるアプリケーションの実行方法はこちらを参照


【練習問題】

(0)Wordを起動した時の日付と時刻を記録する(ログをとる)バッチファイルを作りなさい。
 このバッチファイルのファイル名は word.bat、 ログファイルのファイル名は wordlog.txt とします。

(1)自分のネットワークドライブ(又はCドライブ)に次のディレクトリ構造を作り、ルートディレクトリにファイル a.txt を作りなさい。
   カレントディレクトリはルートディレクトリとします。

   a.txt の内容は「Test of the directory.」とします。


(2)a.txt をディレクトリ a に移動しなさい。

(3)a.txt のコピーを b.bak という名前で作りなさい。

(4)b.bak をディレクトリ b に移動しなさい。

(5)a.txt のコピーを c.bak という名前で作りなさい。

(6)c.bak をディレクトリ c1 に移動しなさい。

(7)a.txt をディレクトリ c2 に移動させなさい。

(8)ここまでに作ったディレクトリとファイルをそのままコピーするバッチファイルを作りなさい。
  その時、作成するディレクトリ名はアルファベットを2つ重ねるようにしなさい(下図参照)。
  ディレクトリ内のファイルもコピーすること。

 

(9)これまでに作ったディレクトリとファイルを全て消去しなさい。

(10) (1)〜(7)を自動で行うバッチファイルを作りなさい。

(11) (10)の実行内容を全て削除するバッチファイルを作りなさい。