散歩道、いろいろ

2012.05.18

今年の4月末、5月初めの日程は、公私合わせて大変忙しかった。10日の間に、2回外国を訪れた。

 まず、4月26日から2日間、公用で韓国高麗大学を訪問した。本学と高麗大学は学生の交換留学、研究の上で協定を結んでいる。高麗大学は、創立100年以上の伝統があり、本学の約10倍の学生数(約3万人)を擁する韓国でトップクラスの大学である。初めて訪問して、その規模の大きさ、施設の充実ぶりに感心させられた。学生達は中間試験が終わったばかりで、構内で思い思いにくつろいでいた。

2日目には、本学から留学している3名の学生と焼肉の会食をした。3名とも留学して半年くらい過ぎたところであるが、さすがに逞しい感じがして頼もしい。行ってすぐの頃は授業の教室を見つけるにも苦労したらしいが、語学力に磨きをかけ、今では韓国語での講義も受講しているそうだ。焼肉の注文も難なくこなしている。苦労すればする程、将来の財産になるだろう。

北朝鮮との境界にある展望所にも行って来た。川を挟んで南と北が分断されている。南側の山は緑で覆われているのに、北側は樹木が少ないのが印象的であった。川沿いには、有刺鉄線が延々と続き、北からの侵入に備えている。「散歩道」としては、危険過ぎる。20世紀から21世紀に引き継がれた問題であるが、武力を使わずに解決できるのか、人類の賢さが問われているように思う。

連休の後半は、家内と中国北京に観光旅行に出かけた。事実上2日間だけであるが、用務無しの純然たる観光目的の海外旅行は、実に久しぶりであった。北京市内で、皇帝の墓、宮殿、天安門広場等々を訪ね、さすが中国というスケールの大きさに肝を潰された感じである。西太后の宮殿の大きさと、塀の高さを実際に見ないで想像するのは難しい。

「散歩道」の最後は「万里の長城」。北京の中心から1時間くらいバスで行くと、その一部を見ること、歩くことができる。人が悠々とすれ違うことができる程度の幅の城壁が山の尾根伝いに延々と続いている。総延長は6300kmだそうだ。これまた、想像を絶する長さ。日本地図を眺めながら見当をつけると、長崎を出発して鹿児島、宮崎、門司と九州一周の後、瀬戸内海沿岸を通って大阪へ。さらに東海道五十三次、奥の細道よろしく三陸を辿って北海道へ入り、襟裳岬から知床、宗谷岬、稚内と北端まで行く。そこから日本海沿いに長崎まで帰ると、6000キロの見当か。気楽に散歩という訳にはいかない。

山の尾根に延々と続く万里の長城の写真
【山の尾根に延々と続く万里の長城】