カタカナと英語

2012.6.25

日本人は世界的に見て、英語の下手な人種である。たまに外国へ旅行すると残念ながら実感するし、TOEIC等の点数は世界中で最低の部類だ。原因の1つは、「どうせ上手くなりっこない」と諦めているからではないかと思う。決して、そんなことはない。特にyoung generationへ、Give it a try! そんなに難しくない。

「th」の発音、「sとsh」、「v, fとb, h」、「rとl」の区別、そして「ア」のいくつかの発音が上手くいけば、そして、文中のキーワードを大きな声で言えば、大分英語らしくなるのではないか。「次の文章をきちんと発音できれば合格」というと、英語の先生に「そんなに簡単ではない!」と怒られるかもしれない?

  She sells seashells by the seashore.
Row, row, row your boat gently down the stream, merrily, merrily, merrily, merrily, life is but a dream.
I work hard on Saturday and Sunday.

日本語は母音が5個しかない言語で、文章の構成も違うから、ハンディはある。しかし、グローバル時代に、仕方ないと諦める訳にもいかない。日本人が、発音が下手なのは、漢字、ひらがな、カタカナ、それにローマ字まで使いこなす、この上ない器用さがかえって災いしている面もあるかもしれない。英語のアルファベット26文字と比較してなんと多いことか。

日本に、それまで無かったものが西洋からもたらされたとき、それに初めて接した人達の耳に聞こえた通りに名前が決まる。特に対応する日本語を用意せずに、そのまま受け入れて、カタカナで表記する。英語だろうとドイツ語だろうと、お構い無し。こんなことは、世界の大抵の言語にとってできない相談ではなかろうか。中国語にも音声借用はあるそうだけど、文字はあくまで漢字である。昔、化学の「周期表」の中国版を見て、全て漢字で書いてあることを知り、びっくりした。日本では、慣れない発音を聞いて無理矢理カタカナに直してしまうので、ときどき妙なことが起こる。

「ガムを噛む」人はいるが、「ゴムを噛む」人はいない。逆に「輪ガム」では、「何じゃ、それ?」となるが、ガムテープはOKである(英語ではmasking tapeというそうだ!)。ガムもゴムも、gumである。同じ言葉をカタカナでは別の書き方にして、ときに違う意味を持たせているのである。感嘆に値するが、英語を話すというときにはマイナスに作用する。付け加えると、日本語の「ゴム」は、通常、英語では “rubber”を使うということを教えて頂いた。

「ビアガーデンで、サングラスをかけた人が、グラスの代わりに優勝カップで、ビールを飲んでいた」。変な文だけど、野球大会の夕方ならあるかもしれない。しかし次のようには決して言わない。「ビールガーデンで、サンガラスをかけた人が、ガラスの代わりに優勝コップで、ビアを飲んでいた」。

カタカナ語は必ずしも英語に限らないから、これがまたややこしい。シュークリームは「chou cream」で、フランス語と英語のチャンポンである。幸いにして、アメリカ人は、靴墨を「shoe cream」ではなく、「shoe polish」と言うらしい。デザートは「シュークリームですよ」と言っても、「靴墨」を食べるとは誤解されないとか?