富士山

2012.7.3

7月1日は富士山の山開きである。山小屋が営業する季節である。「素人でも体力があれば登れますよ」という季節である。そこで今回は、富士山上空を歩くのではなく、飛行機で散歩。

富士山はご存知のように、日本一高い山である。標高3776m、ミナナヤムと暗記する。2番目、3番目が南アルプスの北岳、北アルプスの奥穂高岳の3192m、3190mであるから、富士山はダントツトップで最高峰というに相応しい。ついでに、奥穂高岳の頂上には巨大なケルン(石を積み重ねた塚、境界、道標、山頂を示す)が積んであって、こちらが日本第2位と主張しているが、一般には通用しないのはもちろんである。

関東に住む人にとって、「富士山が見える」ということはとても重要なことかと思える。「富士が見丘」とか「富士見町」という地名は、数えたらきりがない。○○銀座といい勝負か?登山やハイキングをする人も、見晴らしの良い所や頂上では「おお、富士山が見える!」と感激する。世界的にみても均整の取れたた美しい対称形の独立峰である富士山は誰がみてもそれと分かる。初めて見る人でも、間違いなくあれが富士山と言い当てる。

富士山は外国人にも良く知られている。「Fujiyama」は、ステレオタイプの日本を表すキーワードの1つである。嘗て水泳の古橋選手は「フジヤマノトビウオ」というニックネームで知られていた。あるとき、アメリカからのお客さんと鳥取から羽田まで一緒に飛んだことがある。そろそろ富士山が見えるぞ、と知らせると彼は自分の席を離れ、他人の席の間に割り込んで写真を撮っていた。こういうときには、陽気なアメリカ人は得である。愛嬌の良い「Excuse me, is that Fujiyama」で、「Yes, please」と国際交流成立である。私がやったらどうなるか?「ナンダ、このオヤジ!」で終わり、あるいは下手すると一悶着起こるところだ。

県立大学に勤務させて頂くようになってから、私は長崎県民であるが、妻は神奈川県川崎市の家にいるので、月に1回以上長崎 羽田間を飛行機で往復している。長崎へ向かう飛行機のルートは富士山のほぼ上、わずかに北側を飛ぶ。したがって、左側の席から富士山を眺めることができる。右側の席からは、南アルプス、中央アルプス、気象条件が良ければもっと遠くまで見える。特に冬は美しい。

3月のある日の便で、どういうわけかルートが南側にずれた。したがって、右側ほぼ真下に富士山が見えた。富士山上空通過は、離陸数分後で、「電波を発しない電子機器はお使いになれます」というタイミングである。そこでシャッターを切ったのが、右側の写真である。富士山の写真は数多くあるが、この角度からのものは、チョット珍しいかもしれない。左側は、7月2日、通常ルートを飛ぶ飛行機の左側に見えるものを撮影したもの。6月上旬まで残っていた雪はすっかり無くなっている。

富士山 2012年7月2日撮影の写真
【2012年7月2日撮影】
富士山 2012年3月撮影の写真
【2012年3月撮影】