日本平

2012.11.25

11月上旬に公立大学協会学長会議が、静岡県立大学で開催された。静岡という所は、気候が温暖で住みやすく、男女とも長寿日本一あるいはそれに次ぐということだ。人々の性格もマイルドと聞いている。大急ぎで走る東海道新幹線の「のぞみ」は1本も止まらない。静岡の人はとても悔しがっているので、これは県民性とは関係ないだろう。「ひかり」でさえ、静岡に停車するのはごく一部である。

2日間に亘る会議の後、世話役の静岡県立大学のお世話で、参加者の多くの先生方と日本平まで行って昼食をとった。といっても大学のすぐ近くである。標高308 mと決して高くはないが、大変景色の良い所であった。眼下に清水港、三保の松原を見下ろし、東に伊豆半島、そしてその北側に富士山を望むことになる。海と富士山を同じ視界におさめると、山の高さが実感できる。「海の向こうに富士山が見える」というのでなく、海から空へ向かって伸びていく山の稜線を見ることは、案外珍しい。

昼食の後、「静岡の聖地」久能山を訪ね、東照宮に参拝した。「平」から「山」に行くのであるから、その間をつなぐケーブルは当然昇りと思ったら、「下り」になっていてびっくりした。できた頃には日本平から歩いて行けたのに、今では海水による浸食で、両者を遮る急峻な崖ができてしまい、空中ケーブルでつなぐしかない。

東照宮は、日光のものが有名であるが、こちらの方が古く、1617年の建立であり、徳川家康のお墓がある。初期には武田信玄の要塞となる久能城があったが、徳川の世になって家康が領有し、城を廃して東照宮とした所である。随所に使われている「青」が鮮やかで美しい。もとは城であったため、敵が近づき難くするため階段の1段の高さが高く、登るのが大変なお宮である。表参道から来る場合には、海抜270 mをまともにこの石段を登ってくるのであるから、これは大変である。100階建てのビルの屋上まで、エレベーターを使わないで行くのと同じようなものである。

駿河湾と雪化粧の富士山の写真
日本平からの眺望:眼下に駿河湾、
左上に雪化粧の富士山
久能山の東照宮の写真
久能山の東照宮