普賢岳登山

2012.12.05

去る11月18日に所属している佐世保南ロータリークラブの仲間と普賢岳に登った。「連れて行ってもらった」と言う方が正確か。普賢岳は、標高では平成新山にはわずかにおよばないが、長崎県の名峰で、遠くからでも良く見える。しかし、どうしても火砕流と結びついているイメージがあるので恐い感じがするが、そこら辺のことは良く知っている人が行こうと言うのだから安心と仲間に加えてもらった。

前の晩の準備は、心がウキウキする。小学生の遠足と同じである。スーパーで買ったおにぎり、ソーセージくらい頑張って炒めるか、水は500 ccが2本あれば十分だろう。どれくらいの気温かよく分からないから、セーターは入れていこう、山歩きに軍手は欠かせない、そうそう帰りに温泉に入るなら着替えも必要だ、という具合に必要なものを揃え、点検してから順序良くリュックに詰めていく。思いついた順に詰めると必ず途中で「アレ、軍手は入れたかな?」と心配になって、何回か全部出して確かめることになる。

普賢岳登山の出発点は仁田峠。標高1100 mくらいあり、紅葉で有名な観光スポットであるが、我々が行ったときは、既に葉が散った後だった。「ここかしこ飛び散ろう落ち葉」もなく、地面に臥して、次の世代の栄養となるべく備えている風情である。とびきりの晴天に恵まれたこともあり、「秋の日のヴィオロンのため息の、身にしみてひたぶるにうら悲し」というムードは微塵もない。

標高差だけでいうと、普賢岳までの登りは300 m足らずで、決してきつい登りではないが、道は単純に登っていくわけではなく、あるいは下りまた登り、しかも階段状の岩を登ることもある。こうなると自分の楽な歩幅と合わず、結構くたびれる。途中見晴らしの利くところでは、今問題になっている諫早湾の潮受け堤防を眼下に見ることができた。その向こうに熊本平野が横たわる。

しばらく歩いて、「北の風穴」付近を回り込むときに、先日の雨のせいかツララが沢山下がっているのには驚いた(写真左)。歩いているときにはさほど寒さは感じなかったが、明け方には冷えていたのだろう。平成新山の近くで早めの昼食の後、目的の普賢岳の頂上を踏むことができた。山というと、山梨、長野方面へ出かけていた者にとって、長崎県の高いところへ登るととんでもない景色に出会う。それは、「オー、海が見える」とこのこと自体かなりの新鮮さがあるのに、振り返って後ろを見るとまた海が見える!こんなことは今までなかった。地図を見れば、島原湾も橘湾も見えて当たり前なのだが、山の両側に海が見えるというのは、長崎県ならではのことである。

山を下り、温泉に入り、高速道路で佐世保へ向かう。大村湾の休憩所でタイミング良く日の入りとなった。雲1つない澄んだ秋の空を紅に染めて、西彼杵(にしそのぎ)半島に日が落ちていく。ここは、「恋人の聖地」に指定されている場所の1つで、大きなハート型のオブジェがある。夕日に輝いて美しい(写真右)。さすがに、ここで記念写真撮ろうと言い出す「オジサン」はいませんでした。ロータリアンともなれば、良識をわきまえた方なのだ。

普賢岳登山道でのツララの写真
登山道でのツララ

大村湾の入り日と恋人の聖地の写真
大村湾の入り日と恋人の聖地