佐世保にいるからできること、その1

2013.07.10

佐世保に住んで、早くも4年が過ぎた。当初こちらへ来たときに4年くらいかな、とボンヤリ考えていたが、それよりは確実に長くなった。そんなこともあって、今年はじめに、せっかく佐世保に住んでいるのだから、ここでしかできないことをやっておきたいと考えた。現在のところ2つのことを実現している。

1つ目は、させぼ夢大学の学生になることである。「他大学」の学生になるためには、学長といえども入学試験を受けなければならないか?この年で受験勉強は大変だ!いえいえ、そんなことはありません。この大学は抽選だけで入学を許可してくれるのです。逆に抽選となると本人の頑張りではどうにもならない。ハガキに必要事項を書き、「チチンプイプイ、アジャラのスイスイ、ほらサッサー」と訳分からないおまじないを唱えながら投函したら、幸いにして「させぼ夢大学生」になることができた。「・・・、ほらサッサー」の威力は絶大である。

させぼ夢大学の実態は、だいたい月1回のペースで夕方に開講される市民講座である。4月の開校式は残念ながら出張で参加できなかったが以後は(と言ってもこれまで2回であるが)出席している。理事長さんによる講師の人選は誠に素晴らしい。私が出席した講座のお一人目は雅楽の東儀秀樹氏「雅楽の宇宙観と音楽の楽しさ」、お二人目は大阪府市統合本部顧問の古賀茂明氏「この国のゆくえ~日本に未来はあるのか」。夢大学の学生でなければたとえ入場無料で時間の余裕があっても足を運んだかどうか疑問であるが、両方ともとびきり面白かった。2つ一緒にして「面白かった」とひとことで言うのはいかがなものか、というくらい内容は違うのはもちろんであるが、お二人とも話術にかけては超一流で普段縁遠い話題でも全く退屈させない。

雅楽と言えば、神前結婚式で聴くくらいのものであった。1400年続いているというその家系の人が雅楽の楽器で「ムーンリバー」(オードリ−・ヘップバーン主演の映画のテーマ曲)を演奏してみせた。これはびっくり仰天の楽しさだ。さらに即興でピアノも演奏してくれた。世の中には才能のある人がいるものだと感心するばかりである。

古賀氏は元キャリア官僚で「日本中枢の崩壊」「官僚の責任」の著者。恐ろしく硬い話だろうと覚悟して行ったのであるが、とんでもない。とても柔らかに話しかけてくる調子で、分かりやすく説得力のある話であった。聴いている相手、話す場所に合わせた話し方が、自然体でできていることに大いに感心した。結論も中央政府に頼ることなく地域の力を発揮していきましょうという佐世保での公演に相応しいものであった。

この大学の教室はアルカス佐世保という市内随一のホールで約2000人入るという大きなものである。最初に入学は抽選で決まると書いたが、要するに入学希望者が 2000人をはるかに超えているということだ、実際には3000人くらいとか。業務時間が終わって駆けつけても、1, 2階の席はびっしり満員でいつも3階のはるか彼方から舞台を見下ろしている。この規模の街で、この手の市民講座が大成功していることは全国的にも珍しい例だと聞いた。仲間に入れて頂いたのは有り難いことと感じている。

2つ目を書くスペースが無くなってしまった。次回のお楽しみ!