花のサンフランシスコ

2018.10.25

 今回の表題はご存知の方もおられるだろう、Scott McKenzieの歌の題である。
   If you are going to San Francisco Be sure to wear some flowers in your hair
             中略
   All those who come to San Francisco Summer time will be a love-in there
夏というには少し遅かったが、9月中旬に3泊でサンフランシスコへ行った。もちろん頭に花を飾って行った訳ではない。いくつかのカレッジを訪問し、協定の中身を詰め、学生の留学の機会を増やすことが目的であった。当地はTony Bennetの「I left my heart in San Francisco」でも有名で、全米でも特異な街なのであろうか。この歌では、花のパリ、オードリー・ヘプバーン演ずるアン王女の生涯の思い出となる休日を過ごしたローマ、そして五番街で有名なニューヨークのマンハッタンと比較して、
   I’m going home to my city by the bay (my city by the bayはもちろんSF)
と言わせる街だ。日本にも渡辺はま子の「桑港のチャイナタウン」という懐かしい歌もある。
 SFをイメージできるキーワードは少なくない。金門橋(Golden Gate Bridge)、霧、坂(Lombard Street等)、歌に出てくる「花」、フィッシャマンズ ワーフ(Fisherman’s Wharf)も固有名詞ではないが、ネットで検索すると、先頭に出てくるのはSFのものだ、ワイン好きにはお馴染みのナパバレー(Napa Valley)も近い。公務での出張であり、長崎から長い時間飛行機に乗り、しかも相当の時差があるので、ゆっくり観光という訳にはいかないが、着いた日はホテルの近くから「little cable car」に乗ってFisherman’s Wharfへ行き、遅めの昼食をとった。停留所の近くには姉妹都市への方向と距離を表す案内板が立っていた。日本では大阪まで5400マイル弱(但し、大阪は最近姉妹都市協定を解消したようだ)。ケーブルカーには驚くべきことにドアがなく、通りに面したステップから乗り込み、後ろ側の「室内」の椅子に腰掛けるか、そのステップに立ち、支え棒に捕まって体を外に出したまま乗ることも許される。有名な坂道の街並みの動画を撮りながら観光を楽しむという訳だ。車と接触することがあり得るので危険であるが、アメリカ流自己責任だ。
 坂、花、路面電車、それに女神大橋と金門橋、その国の本土最西端の地、軍艦島と監獄島、もちろん厳密に言えば違うが、長崎市とSFはかなり共通するところがある。姉妹都市の提携をすれば大阪よりチョット南向きに「長崎 5700 (?) mi」と表示されるだろう。
 目的のカレッジまではBARTと呼ばれる鉄道で約40分、乾燥した大地を走る。広々とした緩やかな丘陵に低層階の瀟洒な建物が並び、空が広い。総長室でランチのご招待を受けた。この部屋からは、一方に山、他方に海の眺望が大変美しかった。
 カリフォルニアは移民が多い州なので反トランプ色が強い。環境問題をテーマに国際会議が開かれていることもあって、市庁舎はグリーンでライトアップされ、空港の土産物店では「Build Bridges not Walls」という看板を掲げ、Tシャツを売っている。

 

坂の街を行くケーブルカー

姉妹都市の方向と距離を示す看板

 

金門橋

霧のSFから40分電車に乗ると乾燥地帯

カレッジのキャンパス

総長室からの眺望

グリーンにライトアップの市庁舎

空港のお店