オープンキャンパス in 離島

2018.10.01

 オープンキャンパスというイベントが一般的になったのはいつ頃からだろうか?私が大学生の頃になかったことは間違いないが、いつの頃から始まった?と訊かれると記憶は定かでない。この頃は昨日のことでも怪しいのに、何十年も前のことを正確に思い出すのは到底無理である。ともかく大学進学率が上がり始め各大学がPRを真面目に考え始めた時期であることは間違いない。
 長崎県には離島が多い。その島嶼部の生徒がオープンキャンパスに来ることは、時間と費用の点からなかなか難しい。大学に足を運んでもらわなければ、そもそも「オープンキャンパス」にならないが、島嶼部の生徒に少しでも生の情報を届け、「大学とはこんなもの」という感じを持ってもらうために、本学は昨年から「オープンキャンパス in 離島」を始めている。教員、事務職員、会場となる高校卒業の学生らが出かけ、模擬授業、アパート紹介、学食のメニュー紹介等々、できるだけ大学を身近に感じてもらう工夫をしている。昨年このコラムで下五島へ行った時のことを紹介した(2017.09.10キャンパスの四季 その5)。今年は上五島と対馬で開いた。日程の都合で、私は上五島高校でのイベントにしか参加できなかったが、簡単にその様子を紹介したい。
 佐世保から新上五島町の有川港までフェリーで約2時間30分。トラックだけなら19台、乗用車だけなら55台運ぶことができる1150トンの船で佐世保港を出港する。見慣れている佐世保の風景も、海から見ると違って見える。佐世保港は自衛隊、米海軍、海上保安庁、民間が共用している港であるが、海へ出るとこれらの船を同時に視野に入れることができる。出港してから30分以上して、大学のすぐ近くの愛宕山が見えてきた。道路を使えば数キロの距離なのに、30分以上もしてから見えるのは不思議な気がした。
 上五島高校の中庭は県内の高校の中でも指折りの美しさという評判だ。その中庭を囲む体育館と教室を使って、全体説明会、先輩の話、模擬授業、学科紹介等々150人くらいの生徒さんの参加を得て、順調に流れた半日であった。こういうイベントでは、何と言っても先輩学生が参加してくれると高校生にとって身近な存在で話も聞き易く、盛り上がる。
 最後の写真は船から出て来るトラックであるが、1000トンクラスの船の大きさを実感できる。最初の写真のクルーズ船は多分8万トンくらいで、我々が乗ったフェリー70倍くらいである。それでもクルーズ船としては決して大きな方ではなく、10万トン級が入港すると巨大なマンションが一晩でできた印象となる。


佐世保港

海から見る佐世保

愛宕山

上五島高校の中庭

 

フェリーから出る大型トラック