ゴーゴーパーティー

2018.06.25

 友人とゴーゴーパーティーを楽しんでいる、というと年がいもなくアホな、と思われるであろうが、皆さんがイメージされるものとはまるで違うもので、その友人と私の間だけで通じる言葉である。そもそも「パーティー」という言葉は不適切なのだけど、「ゴーゴー」とくるとつい勢いで「パーティー」となってしまう。以下、お付き合いいただければ「ナンダ、そういうことか」と納得していただけると思う。
 話は1970年代、40年以上前に遡る。私は相模中央化学研究所という化学の研究所に勤務していた。興業銀行(当時、まさかこの銀行の名前が消えるとは思ってもみなかった)の創立何周年かの記念事業でできた研究所で、その系列の多くの化学企業がスポンサーになっていた。我々は特許を取れるような研究を行い、それをスポンサー会社に提供して企業化まで持っていこうという構想であった。
 相模原市の林の中の広大な敷地に作られ、外野が芝生という立派な野球のグラウンドがあった。レフト、ライトのファールグラウンドにはそれぞれ2つのゴルフのグリーンと合わせて9箇所のティーまであった。昼休みには、所内の食堂でサッとご飯を食べ、野球とサッカー好きが1時間近くの運動を楽しんだ。ゴルフ派は、昼休みはショートアプローチ、夕方就業時間後でも明るい季節には野球グラウンドのレフトとライトを往復してアイアンを楽しむことができた。昼休みの外野の芝生は野球のボールとサッカーボールが交錯することがあっても、大した事故なく両方が楽しんでいた。
 野球の内野は冬になると霜が降りて昼間はぬかるみ、野球はシーズンオフを余儀なくされた。仕方なく、野球の仲間だけではなかったが、囲碁をやって昼休みを過ごした。1時間の昼休みで昼食をとってから打つので、長考は禁止である。その当時の仲間が一人博多に住んでいて、私が佐世保市民になってから、年に2回囲碁とゴルフを楽しんでいる。これを「ゴーゴーパーティー」と称しているのだ。土曜日に出かけて囲碁をやり、翌日ゴルフをやって佐世保に帰る日程である。
 先日も「春季パーティー」をやったのであるが、珍しく「囲碁も良いが、たまには観光しよう」ということになり、玄海国定公園七ツ釜という所までドライブした。私は迂闊にも知らなかったのであるが、たまたま風の強い日でもあり、柱状節理(多分?)の断崖絶壁に打ち寄せる波の迫力には度肝を抜かれた。波の力でできた洞窟が数個あり、これを七ツ釜と称するのである。源実朝が見た「大海の磯もとどろに寄する波、割れて砕けて避けて散るかも」より断崖に叩きつける分、もっと迫力のあると想像される海であった。風でよろけても決して海に落ちる心配の無い所でその豪快さを楽しんできた。

 

駐車場から断崖への道

断崖に叩きつける波