キャンパスの四季 その7

2018.02.05

 新年を迎えると大学では試験のシーズンである。皮切りはセンター試験。続いて2月、3月に前期入試、後期入試と続き、この間に学内の期末試験がある。人数は少ないが大学院の入学試験も行われる。この中で最も神経を使うのは全国一斉のセンター試験である。些細なミスも許されない。「全国一斉」なので、交通機関が平常通り運行されることも重要で、雪にならないことを祈るのみであるが、長崎県でもこの時期降らないとは限らない。これは大学としてはテルテル坊主に託す以外どうしようもない。  今年も全国的に、センター試験(1月13日、14日)直前まで寒波の襲来、冬型気圧配置の影響で大雪であった。九州でも宮崎県まで含めて広い範囲に雪が降った。長崎県では、坂が多い上に雪への備えは乏しいので、積雪量が少なくても道路に雪が残ると大変である。幸いにして今年はセンター試験の朝に影響が残る前に寒波君は移動してくれたけど、雪国の方は大学も受験生も大変であったことだろう。  私は新潟で育った(北蒲原郡葛塚町と新潟市)ので、雪には親しみを持つ。積雪には大変な思いをさせられることもあるが、楽しいこともある。そして白銀の世界は独特の美しさがある。秋の紅葉は「山のふもとのすそ模様」であるが、雪が積もると山全体が「雪化粧」となる。こうなると「神々しさ」をも感じさせ、輝く白の荘厳な感じは、他の色で換えることはできそうにない。  キャンパスでは、雪化粧まではいかなかったが、秋から残っていた花も雪のおかげでいつもとは違う風情を見せてくれた。家のベランダから見る景色も何とは無しに普段とは違い、おとぎの国に来たような錯覚を覚える。  最後にチョッピリ化学。雪は個体状の水であるが、もう一つ個体状の水の形態があるのはご存知の通りで、氷である。どこが違うのか?雪は個体の水分子が整然と並んだものである。これを結晶という。最初にできる個体状の水は小さな六角形で、それに新たな水分子が次々と結合して結晶が大きくなっていくので、雪は六角形になる。気温が十分低く雪がすぐにとけないくらいであると、黒っぽい布などに受け止めた雪の結晶は六角形であり、しかも1個ずつが違う形であることに気がつくであろう。氷は「非晶質」といって、分子が整然と並んでいないまま個体になったものである。個体になると液体の水より体積が大きくなる。この性質は、化学物質の中では稀な例である。


家のベランダからの雪景色

キャンパスの雪

佐世保校キャンパス内の様子