キャンパスの四季 その6

2017.12.10

 今年も最後の月の「師走」となった。大学(だけではないが)では、4月から始まって3月が年度末であるので、「年末」は区切りの時期ではないが、やはり何となく気ぜわしい。そろそろ翌年度のことを考えなければならなくなることも原因の1つかもしれない。
 肌寒さを感じさせる候である11月には来年度へ向けての「推薦入試」の類がある。国際社会学部のAO入試(AO = Admission Office)、経営学部のアカウンティングコース(会計分野の高度な知識を学ぶコース)入試、地域創造学部の離島枠入試、全学部学科の特別選抜入試(推薦・社会人・帰国子女)が次々に土日に行われる。受験生の都合を考えれば、土日での実施は必然である。その他に例年行われる佐世保就職セミナー(先輩同窓生による現役学生への就職試験面接指導)があり、さらに今年は佐世保校創立50周年式典・祝賀会、COC(Center of Community = 地(知)の拠点)事業報告シンポジウムと、ほとんどの休日に何らかの行事が入ってゆっくり寝坊できる日がなかった。両キャンパスにおける学生主催の学園祭(鵬際、SUNFESTA)も11月の行事で、ホントに慌しい感じの11月であった。「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」(若山牧水)とはなかなかいかない。
 本学のキャンパスは「紅葉が美しい」という程には、残念ながらならない。それでも幾本かの樹木の葉は黄金色に染まり、隣の常緑樹と並んで好対照をなす。桜の葉も遠慮がちに紅くなり、行く秋を惜しむかのように散っていく。落葉すると光合成はできないので、植物はエネルギーを得ることはできない。それでも飄々と冬の風の中に立つ樹木の内部で、半年後の春の開花に備えて、きちんと遅れることなく早まることなく、脈々と命の営みが続いているのだと思うと、生命というものに畏敬の念が湧いてくる。ピラカンサの小さな赤橙色の実は秋が深まってきたことを感じさせる。

紅葉と秋の空

紅く色づく桜の葉

ピラカンサ

 木々が葉を落とす中、ノボタンは未だに花をつけている(11月17日撮影)。前回の「キャンパスの四季 その5」(9月10日)に掲載した写真は8月19日の撮影であるから、尊敬に値する持続力である。紅く見えるのは実であろうか(写真右下の拡大図)。両キャンパスとも夕刻になると、人工的な花が咲く。写真より、実際にはもっと幻想的である。

ノボタン

佐世保校

シーボルト校

 植物の名前はいつもの様に友人のM²博士に訊いた。彼は小鳥が食べるからと、物は試しとピラカンサの実を食べてみたが、てんで美味くなく、お薦めできないとのことであった。