日はつれなくも、、、

2017.09.20

 今年の夏は、地域によっては暑かったり、また雨が多かったり、随分違ったようだ。長崎県は例年より暑かった。雨も少なく、人にも植物にも厳しい夏であった。8月半ばにゴルフをやったが、一部芝が枯れていた。
9月に入って(原稿を書いているのは、2日)、まだ残暑が厳しいものの灼熱の太陽の下の蝉の合唱が日暮れてからの葉陰のコンサートに変わり、さすがに朝晩は多少過ごしやすくなった。
  「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」(芭蕉)
が実感できる季節と言えようか。今年の立秋は8月7日だったが、実際には4週間後に、それらしい感じになってきたと言える。
 この句は、藤原敏行朝臣の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」を踏まえた句であるらしい。9月のこの時期では、秋らしさが「目にはさやか」とまでは言えないまでも、いくつかは見えてくる。今年は本欄に何回も登場するネムノキ(写真1)は実をつけている。綺麗な花が沢山咲いていたことを思い出すと、まるでそれとは関係なく枝のところどころに気まぐれについているだけである。稲は「こうべを垂れる」程ではなくても、実をつけてお辞儀をし始め、色も真っ青からわずかに黄金色が見え始めている。背丈も数十センチとなり、強めの風が吹くと波が寄せるように揺れる。(写真2)

1.ネムノキ

2.風に揺れる稲穂

3.ノボタン

 この頃は、ヒマワリやカンナといった夏の花が主役の座から去っていく中、ノボタン(写真3)は粘り強くキャンパスに咲いている。紫がとても上品である。路傍では、澄み始めた空気の中、清楚な白が目につく。(写真4~6)

4.ムクゲ

5.サルスベリ

6.センニンソウ

7.サラダ

 最後に蛇足。写真7は私の夕食の1品である。てんこ盛りのキャベツの上にオニオンスライス(と言える程薄くないが)とハム。「てんこ盛り」はロータリークラブで一緒のお医者さんの勧め。野菜は食べ過ぎることはない、「てんこ盛り」にしなさいという訳だ。そして赤い玉はミニトマトであることはどなたもおわかりと思うが、問題は緑の玉。これは何でしょう?その日初めてスーパーマーケットで見つけて、ものは試しと買ってみた。少々硬めで酸味が強いように感じたが、食べてみればナルホドと納得できる味だった。この季節特有なのか、たまたまあったのか分からない。答えは次回のお楽しみ。
 この稿が皆様の目に触れる頃は
  「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり、、、」(清少納言)
となり、黄金の稲穂を背景に彼岸花の紅色が目に鮮やかであろうか。
 花の名前はいつもの通り、M²博士にご教示頂いた。