5 時間リレーマラソン

2017.03.25

  市民マラソンの人気はますます高まっているが、一人では参加できない形式の「マラソン」を1月末に走ることができた。県内の銀行がスポンサーになっている「5時間リレーマラソン」というチョット変わった大会だ。
 2人以上10人以下のチームでタスキをつなぎ、1周1キロのコースを5時間走り続け、最も長距離走ったチームが優勝となる。誰がどんな順で何回走っても構わないという極めて大らかなリレーである。職場の仲間幾人かでチームを作るとなると、もとより上位を狙えるチームができる筈もなく、走っているときは何位あたりかもまるで分からない。距離も最低1キロ走ればチームメートにタスキを渡すことができる。そうなると誰でも気楽に手を挙げることができる。後は旗振り役がいれば、チームはできる。結局我々はなんと16名の有志が結集し、2チームで参加することになった。A君は2回に分けて10キロ、Bさんは6キロを3回に分けてCさんは1キロだけ等々、本人の希望を入れた「緻密な」作戦を練って大会に臨んだ。心配事は唯一つ。自他共に本学随一の雨女であるN嬢がチームメートの一員であること。対策は皆でてるてる坊主を作るしかない。対策になるかどうか、疑問無しとはしないが、、、
 大会場は国体に使われた諫早の県立総合運動公園である。競技場では大きなマスコット人形が迎えてくれた。雨は降っているか否か分からない程度。集合した一同でゼッケンを付けたり、参加賞のタオルを首に巻いたりしながら力を合わせて作った「てるてる坊主」の威力はさすがだと喜んでいるその時、強い雨風が「これでも諸君は走る元気あるの!」と言わんばかりに襲いかかって来た。ここまで準備すると誰も「止めようか」とは言い出せない。慌てて屋根の下へ逃げ込み、口には出さなくても「Nさんの威力は凄いな!それにしても、やんでくれ」と祈るのみである。
 祈りが通じたか、幸いにしてスタートの10時前には雨はあがり、全員で今日の健闘を誓う。競技場から外に出て、折り返し地点で戻り、第2コーナーのあたりから再びグランドに入り、第3コーナーと第4コーナーの間に設けられたリレーゾーンで次の走者にたすきを渡す。ここまでが1キロになっている。競技場内のゲートを通過すると、たすきに結い込まれたチップに距離が積算されて行く仕掛けである。ICTの威力だ。
 優勝チームの記録は5時間で86キロであった。我々の2チームはそれぞれ55キロと53キロ。目標の1時間10キロという、優勝チームの半分は超すという密かな目標もクリヤーできだ。優勝チームの記録を100点にすると、我々の記録は60点は超えているので、大学のテストでも合格点だ。「私は1キロで十分」と言っていたお嬢さん達も「もう少し走りたい」と言って来た。5時間競技場にいて、僅か数分走って後は見ているだけでおさまる筈は無いと考えていたので、これは想定内のこと。+αウェルカムの調整で、参加者皆さん、満足な結果であったと思う。この点はハナマル!
 最後に蛇足。私は、最後は見ているだけのつもりであったが、「アンカーは学長が締めろ」というチームメートの命令で、最終ランナーをつとめた。私が最後のたすきを受け取った時は5時間まで残り11分。頑張れば2キロ走れるかもしれないし、最悪の場合はゴールまで僅かの距離を残して“ジャーン”「5時間経過でレース終了!」となりかねない微妙な残り時間である。ともかくゴチャゴチャ余計なことを考えても仕方ない。これなら11分で2キロ行けるだろうというペースで走り出した。暫く休んでいたせいで足のふくらはぎがピクピク始める。痙攣を起こしたら一巻の終わりであるが、「一休みして筋肉伸ばし」等暢気なことをやっていたら、1キロ行かずに“ジャーン”は間違いない。動けなくなったら、沿道の人が助けてくれるだろう、と考えて走り続けた。競技場に入ってからのゴールまでは大時計の60, 59, 58, ,,,というカウントダウンを睨みながら走るスリルを満喫できた。シンデレラの心境もかくや、と感じながら(違うか!)。

長崎県立総合運動公園陸上競技場

リレーゾーン 5時間善戦の長崎県立大学チーム