虚空蔵山 登山

2017.2.25

  タイトルの山の名前を正確に読める方は少ないかもしれない。「長崎県にある九州のマッターホルン」と呼ばれる名峰である。それにしては、何となく宗教的なイメージが強い名前であるが、「こくうぞうさん」と読むのが正解である。長崎県東彼杵郡川棚町にある。「東彼杵郡」も読み方が難しい、というより知らない人は読めないだろう。「ひがしそのぎぐん」と読む。お茶が好きな方なら聞いたことがあるかもしれない。他にも長崎県には読み難い地名が少なくない。例えば「早岐」、「女の都」、「多良見町」、「諫早市」、「千々石町」、「猪乗川内郷」等々。県外の人で全部読めたら相当の長崎通と言えるのではなかろうか(答えは文末)。
 本題に戻って、その虚空蔵山に登った。標高608 メートル、「マッターホルン」(ヨーロッパアルプスのマッターホルンはスイスとイタリアの国境に聳え、標高4478メートル)と呼ぶには些か気が引ける高さであるが、大村湾から遠くない独立峰なので見晴らしは360°、素晴らしい。登った日は快晴、頂上付近に着いた時はややモヤがかかっていたが、眼下の川棚町、大村湾、長崎空港、やや遠くに佐世保方面そして反対方向には遠く普賢岳を望むことができた。
 誘ってくれたのは、同じロータリークラブのF氏。同い年の山好きの方である。若い頃どうしても船に乗りたいと海上自衛隊に入隊し、護衛艦「くらま」の艦長を勤めた方である。長い海上生活の反動か、あるいは長い航海を終えて日本に戻ってきた時に船上から眺めた山々に憧れたか、現在は山登りを趣味とされている。佐世保市内から約1時間で登山口に着く。そこから苔むす岩と枯れ葉が敷き詰められた道を登ることしばし、「家族コース」と「冒険コース」の分かれ目に出る。「冒険コース」は年甲斐も無いかとしばし考えたが、かといってお子様向けの「家族コース」も如何なものかと思い、結局「冒険コース」を登った。こういうときは何度か登ったことのある同伴者の「それなりに面白く、恐れる程の道ではないですよ」という一言が心強い。鎖を頼りに登ることも1回ならず、結構高山への登り気分を味わって頂上へ着いた。1時間強の登りで、長いとはいえないが、静寂な木々の間の道を楽しむことができた。
 登山道には、岩が沢山転がっているが、その岩の表面は苔で緑色になっている。樹木の表面に(仮に枯れていても)苔が生えることはある程度納得できるが、岩の表面で苔は何を養分にして成長するのか不思議である。

九州のマッターホルン=虚空蔵山
(川棚町観光協会サイトから引用)
ヨーロッパアルプスのマッターホルン
(Wikipediaから引用)

虚空蔵山頂きからの展望 苔むす岩

 
地名の読み方答え:順に、「はいき」、「めのと」、「たらみ」、「いさはやし」、「ちぢわちょう」、「いのりごうちごう」