ベトナム訪問

2016.9.25

 今年も8月末にベトナムを訪れる機会があった。目的は第1に、本学の学生がインターシップをやっている受け入れ機関の方々にお会いすること。2つ目は2つの大学を訪ねセミナーをやることおよび今後の交流に関してディスカッションすることであった。長崎県立大学に勤務してからは、行く機会が最も多い国であり、「Nice to meet you again」と挨拶する方も増えてきた。
 出発前に天気予報をチェックした限りでは、今年は長崎県より気温は低そうだと高をくくっていたのであるが、実際には非常に暑かった。百葉箱の中の気温は通りを歩いていて実感する温度とはかなり隔たりがある。雨期ということで、夕方にはかなり激しい雨が降る。特にホーチミン市に到着した日はひどかった。ハノイで乗り換えた国内線の飛行機が到着時間になっても、なかなか着陸しない。機内の案内画面に出る「出発地からの距離」がどんどん延びていき、これはおかしいと感ずるくらいになった時、何やら機内放送があった。機内の人達から歓声とはちがう大きな声があがる。その後英語のアナウンスがあったが、喧噪の中では良く聞こえない。近くの座席の人が親切に英語で説明してくれて何事が起こったか理解できた。悪天候のためホーチミン飛行場に着陸不可能、燃料切れで近くの別の飛行場に降りて、天候の回復を待つということであった。1時間半くらいの間、飛行場のロビーに出してもらっただけ、楽ができて、ましだったかもしれない。4時間遅れ位でホーチミン飛行場に着陸できた。「少々のリスクを覚悟で強引に着陸します」よりは、ずっと良いと考えれば腹も立たない。
 市街での移動の際は毎年のことであるが、「バイク軍団」が凄い勢いで攻めて来る。よくあれで事故が起きないものだと感心するが、これまで3, 4回の訪問で、1回も事故でもめている場面を見ていない。ベトナムのドライバーはバイクも4輪も大型トレーラーも含めて、ハンドルを握った瞬間に熟達者になる奇跡の国民であるかのごとくだ。日本人(に限らないだろうが)旅行者の中にベトナムでレンタカーを使う人はいないのではなかろうかと。
 経済学の専門家のセミナーで講演したのは初体験であった。おそらくこれが最初で最後であろう。「化石資源の限界とビジネスチャンス」ともっともらしいタイトルをつけて、できるだけ化学構造式や反応式を使わず、でも全く使わないのでは趣旨が通じ難く、大変なプレゼンテーションであった。それでもお世辞半分に質問してくれる人がいて、辛うじて役割は果たせたかと感ずることができた。
 フエでの最終日は、飛行機の時間が遅かったので「王宮」を見学してきた。1802年からホーチミンによる独立宣言までの間のベトナムの都だ。世界遺産に指定されているが、建物が沢山あり、敷地もとても広い。街中の喧噪を他所に、別世界であるが、奇麗に手入れし管理していくのは簡単なことでは無さそうだ。

全行程Vietnam Air

明け方のダナン

バイク軍団