真夏の夜の夢

2015.08.25

「真夏の夜の夢」はご存知のようにシェークスピアの傑作戯曲の1つだ。ギリシャを舞台としたハラハラドキドキの恋の物語である。私の夢は残念ながら、そのような艶やかなものとはほど遠いが、オリンピックに関連があるという点で僅かにギリシャと繋がる。舞台は日本で、こんな内容であった。

 どうも佐世保の一角とおぼしきお店で、私を含めた4, 5人がビールジョッキを片手に何やら話しに花を咲かせている。
「2020オリンピックのための新国立競技場の建設計画が白紙に戻ったようだね。今から計画練り直しで間に合うのかね?」
「オリンピックを延長する訳にはいかないから、間に合うようなアイディアと高額にならない具体的な計画が必要だね」
「ところで、2520億円と言われてもピンと来ないけど、どれ位高額なんだろう?」
「ロンドンのときの4倍というし、オリンピック発祥の地ギリシャの国際通貨基金(IMF)への債務が日本円で2200億円というから小さい国ならその国の命運を制する額と言える。そりゃ、高いよ!」
「なる程、安くつくるのも良いけど、しゃれたアイディアは無いだろうか?」
「こういうのはどうだ?サッカーのワールドカップと同じように、日本各地で競技をやれば良い。長崎県ではマリンスポーツ、マラソンは涼しい北海道でとか」
「しかし、東京でやるということで招致している」
「開会式と閉会式は東京でやる。飛行機や新幹線を使えば日本中どこでも2時間で移動できる。沖縄はもう少しかかるけど、選手に負担をかける時間ではない。東京の売りの1つは選手村から各会場へのアクセスの良さだった。地方都市でやっても選手にとっては、その点は同じだ。競技会場をいくつも巡りたい観客には<オリンピックパス>という割引運賃を設定してご勘弁願う。もともと東京にじっとしている筈の人が乗るのだから、JRも飛行機会社も損はしない」
「なる程、そうすれば、外国の人々に日本各地の良さを知ってもらえるし、競技場も小規模な改善で仕上げれば遥かに安上がりで済みそうだ」
「日本各地の良さを発揮する地方創生の決定版ってわけか」
「そう、それに今の高校生や中学生が通訳ボランティアを目指して語学に熱が入れば、若者の語学上達へのモチベーションは高まる」
「私は、50年前の東京オリンピックのときに東京にいたが、あの頃は寿司屋さんも英語メニューを作って一生懸命やっていた。その全国版か」
「日本中で盛り上がれば、話は世界中に広まり、その後の観光客も日本中に広がる。好ましい効果が続くことになる」
「しかし、地方ではホテルが足りるだろうか?」
「心配ない。足りなそうな所では、クルーズに使う大きな船を岸壁に停泊させれば、終わった後の空き部屋を心配しながらホテルを新築する必要は無い。その船はオリンピック終了後、ホノルル行き、シドニー行き、シンガポール行き等、お帰りのお客さんを送っていけば空で帰らなくて済む」
「自分もその船にハンモックで良いから乗せてもらおうか・・・」
次の瞬間、布団から転がり出て目が覚めてしまった。