新聞が華やぐ日

2014.8.10

新聞にカラー写真が掲載され始めたのはいつの頃からだろうか。インターネットでザッと調べると1980年代頃から印刷のやり方が変わってカラー写真を載せ易くなったらしい。IT技術の進歩のお陰と言えるようだ。

 カラーの使い方は新聞によって大分違う。全国紙に比べると、地方新聞の方がカラー写真を多く使っているように感ずる。地元の人達の活躍を記事にするときには、カラー写真が相応しいからだろう。その全国紙(長崎版)の一面がいつもと違って華やぐ日がたまにある。最下段の子供用の本の広告が掲載される日である。

 全国紙(ここでは、朝日、毎日、読売、日経)の一面最下段は本あるいは雑誌の広告と決まっている。枠は6あるいは8である。出版社に勤務する友人から聞いたことがあるが、この欄の広告の作り方には一方ならぬ工夫・アディアが要求されるそうだ。何しろスペースは限られているし、本ばかりずらりと並ぶ中で読者の目を引かなければならない。宜なるかなと納得できる。1社だけ色を付ければ目立ちそうだが、それは見たことがない。出版社間で約束があるのだろうか。

 子供の本の広告の場合は、大人用と違って、全部カラーである。昔で言えば、「テクニカラー総天然色」だ。多くは本の表紙がそのまま写真になっているようだ。また、中央に「こどもに、一生のたからものを。本を贈ろう。」と1行あることも大人用と違う。「子供たちに贈りたい児童書特集」という場合もある。スペースは限られている上にカラーも使うとなると周囲に差をつけ易いとも言えるし、うっかりすると差をつけられる。センスが必要とされる。

 「おかあさんだいすきだよ」とか「あっ・ほっ」あるいは「ようちえんのいちにち」というような一目で「児童向け」と分かる本もあるが、なかなか難しそうなものや勉強に近い印象のものも少なくない。例えば、「これでカンペキ!マンガでおぼえる敬語」では小学生のうちに100種類知っておきたいとある。大人でも役に立つかもしれない。「ちょっと難しい1000のことば」、これも試験されて満点取れるか怪しい。「テーブルマナーの絵本」というのもある。焼き魚の食べ方を教えてくれるらしい。これ、切り身ならたいしたことなくても、尾頭付きとなると実はなかなか難しい。アジ1匹を「尾頭付き」というかどうかは別として、人に出すときどのようにお皿にのせるか、頭としっぽのどちらから手を付けるか、ひっくり返すのは、yes or no等々。いずれにせよ、活字に親しむ習慣をつけることは大切なことだと思う。