しま巡り

2014.5.10

5月の声を聞くと、陽気も良くなりどこかへ出かけたくなる。「五月晴れ」のように、爽やかな晴天の形容詞になっている月は、5月しか無い。「小春日和」というのはあるが、月の名前は入っていない。時期的には今の11月頃で、昔の神様は小春日和の日に出雲へお出かけになったのかもしれない。

私はこのような季節の良いときではなく、2月、3月に公務で長崎県内の多くの島に出かけた。長崎県は都道府県別で言うと最も多く島がある県で、その数実に971、全国の島の14.2%にあたる。関東や新潟に在住の私の友人で壱岐や対馬が長崎県の市であることを知らない人は珍しくない。2番目は鹿児島県の605、続いて北海道の508、この3道県を合わせると全体の30%になる。

本学は昨年文部科学省の事業である「地(知)の拠点整備事業」に採択された。簡単に言えば、大学が地域活性化に貢献すると同時にそのプロジェクトを通して学生を教育する特徴的な試みを支援するというものである。島を多く有する長崎県の大学として、少しでも島の活性化、課題解決のために学生という若い世代の目線を活用してはどうかと考えた。学生が自ら島の現状を学び、課題を見つけ、フィールドワークを行うことによって何らかの提案を行うという計画である。次々と素晴らしい提案が出てくることは難しいかもしれないが、「若者」・「よそ者」の新鮮なフィーリングは、ヒントくらいは生み出すと期待している。

このような計画を島の自治体にご理解願い、ご協力頂くためにいくつもの島へ出張したのである。また、私は長崎県の「EV & ITSコンソーシアム」(Electric Vehicle & Intelligent Transporting System )プロジェクトについてもささやかなお手伝いをしている。この会合および新たに始まる「超小型モビリティ(超小型電気自動車)導入のための検討会議」のためにも2回島へ行った。2ヶ月で合計6回の出張であった。北から対馬、壱岐、小値賀(おぢか)、上五島、下五島である。この季節は、海が荒れることも珍しくないので、高速船、フェリー、飛行機も大きく揺れること度々であったが、幸いにして私の体は揺れには全く反応しなかった。

島にはそれぞれの魅力がある。きれいな海岸、可憐な椿、奇妙な形の岩、大陸との往来を彷彿とさせる博物館、美味しい魚、焼酎、あげればきりがない。ここは皆様それぞれでHPを訪ねて頂く方が良い。

最後に小値賀からの帰りに見た「感動的な」びっくり仰天の光景を紹介したい。3月も末ということで、島の中学の先生の異動の季節であった。何年か教えていた先生が島を去るのであろう。同じ船に乗り合わせた。大勢の生徒が見送りにきていて、テープで別れを惜しんでいる。やがて船が動き時始めると生徒達もその動きに合わせて歩き、やがて小走りに船を追い、とうとう桟橋の先端まで来てしまった。そこで手を振るのかと思いきや、なんと次々に海に飛び込み、海の中で両手を振っている!こんな風に送られる先生は、日頃余程生徒達との時間を大切にしたのだろうと感動した。

島の美しい景色を写真で紹介したいのだが、短時間の滞在の私には無理である。今回は、本学が包括連携協定を結んでいる自治体の観光協会等のウェブサイトを掲載し、皆様ご自身で島の魅力を確かめて頂きたい。順番は「北から南」である。
対馬市:http://www.tsushima-net.org、壱岐市:http://www.ikikankou.com、小値賀町:http://www.ojika.net、新上五島町:http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com、五島市:http://www.gotokanko.jp、平戸市:http://www.hirado-net.com、佐世保市:http://www.sasebo99.com、長与町:http://webtown.nagayo.jp
全部まとめて長崎県:https://www.pref.nagasaki.jp