ソチオリンピック

2014.2.5

もうすぐソチでの冬のオリンピックが始まる。ソチってどこだろうと地図を調べ、黒海に面している都市であることを知った。黒海沿岸というと何となく温かい場所というイメージで雪は大丈夫なのかと気になるが、私の勝手な読みなのであろう。ヨーロッパアルプスよりチョット南、北海道の北端辺りであろうか。

テレビの中継では、フィギュアスケートやカーリング等室内で行われる競技の中継が多いように感じられるが、私はスキーの方に興味が行く。ワールドカップを始めスキー競技は国外で行われることが多いためか、あまり見る機会がない。特にスピードを競うスキー競技は、他のほとんどのスポーツと違い、自然の地形を活かして行われるので、テレビ中継といっても容易ではないかもしれない。同じように競技場外で行われるマラソンやゴルフと比較してスピードも桁違いであり、カメラが競技者を追いかけるとか、前に出たりすることも不可能であるから、滑りの全容を見るのはなかなか難しそうだ。

今回のオリンピックのアルペン種目(斜面を滑り降りる)では、久しぶりに湯浅直樹選手がメダルにもう一息だ。もし、メダリストになれば1956年の猪谷千春の銀メダル以来半世紀以上を経ての快挙となる。1月末に足首を骨折したが、手術してすぐリハビリをはじめた。体調を競技の日に最高にするためには、とんだハプニングであったが影響が小さいことを念じている。

このような競技では、同じコースを大勢の選手が滑る。雪が削れるので、コースは少しずつ荒れてくる。したがって、何番目に滑るかということは、大事である。5, 6番目あたりにタイムの良い選手が滑る。2回の滑りの合計タイムで競うのであるが、1回目で良いタイムを出すと、有利な順番で滑ることができる。湯浅選手の記録を見ると、2回目でぐっと順位を上げることが多い。オリンピックでは1本目で好タイムを出すことができれば、日本で二人目のメダリストになれるだろう。1本滑るのに約1分、その間に70くらいの旗門をくぐる。最短距離でゴールを目指すには、できるだけ小さくターンし、しかもスキーのエッジを立てずに、という相容れないことを、1回でもバランスを崩さないようにやらなければならない。

アルペン種目に比べると、ジャンプは日本人のメダリストは少なくない。今回のオリンピックでの注目は、女子のジャンプ競技が初めて登場することだ。代表が3人とも十代というのは、競技自体が若いせいか。日本の高梨沙羅に栄えある第1回金メダリストの期待がかかる。ライバルはアメリカのサラ・ヘンドリクソンと目され、サラ―サラ対決として注目されてきた。彼女もティーンエイジャー。幸いにして昨年夏の負傷から長いリハビリ期間の後復帰した。最強のライバルに勝っての金メダルならその価値も大きい。

アルペンスキーがスタートからゴールまで同じように緊張を持続しなければならないのに対し、ジャンプではある一瞬が極めて大事である(他の時間帯はどうでも良い、という意味ではない)。もちろん、ランディングバーンから空中へ飛び出す一瞬である。早過ぎれば距離も飛び出しのスピードも損する。遅過ぎれば滑空することができず、すぐ落ちる。もちろん体力・気力も桁外れに優れていなければならないであろうが、何年も練習し、この一瞬に対応できるよう神経を研ぎすました者が金メダルを取ることができる。