河口湖マラソン

2011.12.08

今年も河口湖マラソンに参加した。このマラソンは、1周27キロ走と2周のフルマラソン、その他に10キロ走がある。私が初めてフルマラソンを走ったのがこの大会で、その意味で特別である。「初めて」と言っても、2007年のことで、定年退職直前。慶應大学に勤務している頃、1回はフルマラソンを走ってみたいと研究室の学生に言ったら、コースが平坦で走りやすいと勧められたコースである。今年は大学時代の友人と27キロ走に参加し、無事2人とも完走できた。

湖畔の紅葉が素晴らしく、雪を頂いた富士山が目の前で、その意味でも人気の高い大会である。11月27日の大会当日も快晴に恵まれ、眼前の富士はとても美しかった。周回コースなので、富士山はいろいろな方角に見える。

富士山ほど形が美しい独立峰は、世界的にも珍しい。理想的な形の「コニーデ※」である。ヒマラヤやヨーロッパアルプスは山脈あるいは山塊である。エベレストやマッターホルンの偉容は、もちろん立派であるが、富士の美しさとは質的に違う。独立峰として有名なのは、アフリカのキリマンジァロやアメリカのマッキンレーである。高さでは敵わないが、形は富士の方が上だ。インド亜大陸がユーラシア大陸に衝突したショックで陸地が隆起してヒマラヤができた。伊豆半島が南からやってきて、日本に衝突した衝撃の噴火で富士山ができたと、聞いたか読んだことがある。壮大な地球の歴史物語である。

さて、マラソンのスタートは朝8時。スターターは、なでしこジャパンの監督である佐々木則夫さん、ゲストランナーは、既に毎回参加でおなじみの、オリンピック2大会連続メダルの有森裕子さん、となかなか豪華なメンバーである。

標高833メートルの朝は、この季節では0度近くまで気温が下がる。ランニングスタイルになってから実際に走り出すまでの時間が厳しい。一番アンチョコな防寒服は、大きなゴミ袋。頭と腕が通るだけの穴をあけて、かぶっていると意外と温かい。しかしこれは、捨て場に困る。実際には、ペラペラコートをスタート地点の柵に引っ掛けて、レース後に回収した。

ゴールの後、宿の風呂に入り、バスの時間までに昼ご飯と思い、「スパゲッティ」等とメニューに書いてあるオシャレな感じの店に入った。「まず、ビール」と注文すると、「うちにはビールはおいていません、喫茶店ですから」という悲しい返事だった。スパゲッティがあるならビールはあるだろう、というのは我々のかって読みであったのだ。

※円錐状の火山