キャンパス間ウォーク

2011.11.24

本学には「長崎県立大学活性化プロジェクト」なるものがある。学生諸君が同志をつのって、何らかの活動をしようとする企画を、大学として僅かではあるが予算を付けてサポートしようというものである。毎年いくつか申請があがってくる。「餅つき大会をやって、地域の子供達や高齢者と交流しよう」、「途上国の現状を映画で伝えて、自分達に何ができるか考える討論会をやろう」、「キャンパス内で野菜を育てて、地域の子供と収穫し、食の安全を考えよう」、「子供達の英語学習をサポートしよう」等々、様々な企画がある。審査の過程で学生諸君とディスカッションすることもなかなか楽しい。

今年は、これまでと若干色合いを異にする企画があった。「本学の2つのキャンパス間を一晩かけて歩こう」というものである。本学の2つのキャンパスは、そもそも「キャンパス間を徒歩で結ぼう」ということが、イベントとなるくらい離れている。佐世保市と長崎市に隣接する長与町にあり、2008年に統合されるまでは2つの県立大学であったことが、離れている所以である。それぞれ、佐世保校およびシーボルト校と呼んでいる。高速道路を使ってのアクセスルートでは、キャンパス間の距離は約100 kmにおよぶ。 【両校間のコース】
【両校間のコース】

この企画申請書を見た第1印象は、「その意気やよし、しかし交通事故が心配」であった。審査のための第1回目のディスカッションでは、いくつか計画の甘い点を指摘して「不可」に近い、計画練り直しを命じた。学生は諦めること無く、第2回申請書を提出してきた。それでも心配であったが、学生支援課長の「私も具体化の段階できちんとチェックしますから」という応援もあり、参加人数を少なめに制限する条件で、エイヤッと押印して当日を迎えることになった。

11月12・13日は佐世保校の学園祭「鵬祭」であった。前日夜9時にシーボルト校を出発した学生達はその学園祭の会場への到着を目指す。シーボルト校から大村湾沿いに西彼杵半島を北上し、西海橋を渡って佐世保市に入り、ハウステンボスの側を通り、佐世保駅から九十九島を経て、佐世保校へ、その距離約75 km。

【スタートの様子(シーボルト校)】
【スタートの様子(シーボルト校)】
【西海橋の中継ポイント】
【西海橋の中継ポイント】

私も時間を見計らって大学へ行き、数百メートル手前まで出迎えに行った。時間制限等をクリアして、佐世保校キャンパスまで歩き通した学生は、参加者29名中、2名であった。少ないようにも感ずるが、こういうイベントでは無理せず途中でリタイヤーするのも1つの勇気である。完歩した2人は、腕を組んで皆が待つキャンパスに最後の一歩を踏み入れ、歓迎の輪の中へ入って行った。
 「ウォーク」に限らず、学生の元気は、大切にしたい。
【ゴール直前(佐世保校)】
【ゴール直前(佐世保校)】