長崎ベイサイドマラソン

2011.11.14

今年も長崎ベイサイドマラソン&ウォークに参加した。種目はハーフマラソンで、長崎県民になってから皆勤賞である。今年は、理事長が奮発してくれた色鮮やかな「長崎県立大」のユニフォームを着て走った(デザインは本学情報メディア学科の教員)。学内の教職員・学生も誘い、タイムにラッキー賞を設定して、これまでより賑やかな感じ。生憎の雨であったが、季節外れの高い気温を和らげる効果があり、晴れているより走りやすかったのではないかと思う。

「ベイ」はもちろん「bay」=「湾」である。「ベイサイド」なら平坦であろうと思うが、トンデモナイ!おそらく、日本でも有数の、登りがきついコースである。女神大橋への登りと、その下りがとても厳しい。1キロ強を走る間に約55メートルの高低差であるが、ランナーにとってこれは地獄である。かの有名な、ボストンマラソンの「心臓破りの丘」も顔負け。

水辺の森公園をスタートして夢彩都(大型商業施設名称)の側を通り、稲佐橋を渡るあたりで心肺が定常状態になり、やれやれ一息である。時計を見てペースを確かめ、気持ちにゆとりを持って走る。4キロを過ぎた三菱造船所の近くが最初の登りである。トンネルを抜けるあたりで平坦になり、ホッと一息。まだやっと三分の一か、等と思いながら走り続ける。二つ目のトンネルを抜けたあたりで復路を走る選手達と次々すれ違う。先頭集団は飛ぶような速さだ。

折り返し点に近づくにつれて、県立大学の皆さんとすれ違う。折り返し点まで後どれくらいだろうか、という類いは考えない。すぐその後「未だ着かない、未だ着かない」と、かえって草臥くたびれる。この辺りでは、中学生の吹奏楽に元気をもらう。折り返し地点から15分位すると地獄の登りである。1キロ以上続く。この登りを歩かずに橋まで達するのは至難の業である。決して上を見ない。「夜明けのない夜はない」、「出口の無いトンネルはない」等思いつくことを戯言のように心の中でブツブツ言いながら、ひたすら左右の足を交互に前に出す。ただそれだけである。最後は歌まで出て来る。

             「君の行く道は果てしなく遠い だのに何故
               歯を食いしばり 君は行くのか そんなにしてまで」
『若者たち』作詞:藤田敏雄 作曲:佐藤勝

橋を渡るときは、ちょっと休憩気分。残念ながら今年は、海と空の境すら定かでなく、眺めもイマイチ。下り終えると残りは4キロ強。「ちょっとくらい歩いたって、制限時間の心配はないぞ」と、悪魔が囁き始める。「1分速くゴールしても何の意味も無いじゃん、歩いたら」。しかし、「走り続けることこそ美学」と頑張る。ゴール近くで県立大学の皆さんの声援を頂いて、なんとか完走!「もう来年は、止めようか」という思いは、ゴールの瞬間にサッと消える。

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