vol.54 2017年2月

国際交流学科2年 永野 愛麗

中国・武漢にある湖北大学に交換留学中の永野愛麗です。今回の留学生活体験記では、留学先での春休みについて述べたいと思います。
 中国は1月28日に旧正月を迎えました。旧正月の間、中国人学生のほとんどが故郷へ帰省をするため、キャンパス内には人通りが全くありませんでした。また、旧正月の前後は、学食やキャンパス周辺の店もほとんど閉まっていて、開いている店があってもいつもより高めの価格設定になっていました。いつも外で食事を済ませている私たち留学生は、旧正月の約2週間はとても困りました。
 1、2月の冬休みの間、留学生の多くが旅行に行きました。私も電車を使い、湖北省の上の省、河南省の郑州に行きました。郑州に行くまでの電車の中や駅には、帰省のためかスーツケースを持った中国人がたくさんいました。郑州では、嵩山や少林寺、黄河、雲台山など有名な場所を見て周り、充実した旅行になりました。しかし一方で、郑州の方は外国人に慣れていないのか、外国人お断りのホテルが何軒もあったり、また、日本に対してあまりいい印象を持っていないのか、いくつかの外国語が書かれた看板で日本語だけ消されているのを見かけました。駅までのタクシーの中でも、タクシーの運転手さんに「郑州では、自分が日本人だということをあまり言わない方がいい」とアドバイスを受けるほどです。私は中国に留学してきて以来、日本に対して友好的な方としか出会わなかったので、こんなことは初めての経験で少し驚きました。しかし、この旅行で見たり感じたりしたことは、中国留学においてひとつのいい経験になったと思います。