vol.23 2014年11月

地域政策学科 2年 春田 燕

私は中国での語学研修に参加し、中国に対する考え方が大きく変わりました。これまでの中国に対するイメージは、テレビのニュース番組などでの情報に影響され、あまり良くありませんでした。しかし、現地に行くと、私たちをとても歓迎してくださり、やさしくて情に厚い人ばかりでした。初めは長く感じた三週間。日が経つごとに一日が早く過ぎ、最後の一週間はあっという間でした。
 今回訪れた厦門(アモイ)市はLEDをはじめとする多くの製品の主要生産地です。また、厦門市は経済的にも発展しており、中国全体でも現在バブル期にあります。しかし、発展しているのは北京や上海などを含む主に東側の都市地域。西側の少数民族が多く住む地域は、都市地域とはかけ離れている状態です。そのため、統計上の数字を見て一概に中国全体が発展している訳ではないと思いました。
 華僑大学華文学院の授業では、実践的な中国語の使い方を多く学びました。買い物の仕方や値切り方を習った際には、実際に買い物へ。値切り交渉をしている間に、お店の方とも仲良くなることもできました。コミュニケーションを図るのが苦手だった私には、この交渉が良い練習になりました。
 語学研修の中で私が一番印象深かったことは、中国の方々のおもてなしです。中国に滞在している間、多くの方に食事に連れて行っていただきました。厦門では、海鮮料理が有名であり、珍しい料理も多かったので貴重な経験になりました。衛生面に関しても、思っていたよりも多くのお店が気をつけていたので、安心できました。
 今回の語学研修を通して、私は多くのことを学ぶことができました。日本と中国は文化や考え方において違うところはたくさんあります。しかし、それぞれが違うからこそ良い部分もあるのではないでしょうか。また、違った文化や考え方があるからこそ、その国を発展させることができるのではないでしょうか。確かに、現在の政治面だけで見れば日本と中国の関係は良くありません。しかし、交流やその他の面をみれば、お互いにいい影響を受けているように思います。隣国である日本と中国が、手を取り合って、よりよい関係を築けることを私は願います。

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