vol.3 2011年12月

地域政策学科 2年 玉井理佐

 そのたった2週間の素敵な体験は、長い夏休みの始まりにやってきました。私たち10人は福岡から上海を経由し、バンクーバーに向かいました。上海では飛行機が遅れ、飛び交う中国語の中で一気に不安になったのも、今では笑って話せる思い出です。乗り換えが終わりやっとの思いでバンクーバーに到着すると、まるでジュラッシックパークの世界のような空港に、ますます期待で胸がふくらみました。
 平日は、それぞれのホームステイ先から学校へ登校しました。午前中は、家具などの身の回りの単語や道の尋ね方、レストランでの注文の仕方、rとlの発音の仕方、スピーチの仕方などの授業がありました。授業中だけ生徒同士も日本語を使ってはいけないというゲームをして、改めて日本語が私の一部になっていることに気がつく場面もありました。午後からは、カヌーやインドア・ロッククライミング、ワイルドプレイといった大自然と触れ合うアクティビティをしました。特にワイルドプレイは、森の中の涼しさや自然のダイナミックさに驚かされながらも、楽しく運動しました。先生方や私たちと関わってくれた学生さん達は笑顔と明るい笑い声が印象的で、とても気さくな方達でした。私が何か話そうとすると真剣に耳を傾けてくれたことが、特に嬉しかったのを覚えています。土日はみんなで州都ビクトリアへ行ったり、ホストファミリーと過ごしたりしました。私のホストファーザーは釣り好きだったので、近くの湖まで自家用の小型船を持って行き、それに乗って釣りに出かけることもありました。ホストファミリーにとっては日常の出来事でも、私にとっては湖に行ったことも、湖に浮かんだ小型船の上で晩御飯を食べたことも、そこから見上げて空しかない景色を見たのも初めてでした。カナダでの毎日は驚きやわくわくの連続で、いつも以上に早く時間が過ぎていきました。
 カナダでは、英語を勉強しているという感覚はありませんでした。ただできる限り、用意された自分の部屋から出てホストファミリーに話しかけたり、サンドイッチの中身を全て注文したりして、英語が伝わるか不安でもとりあえず「使う」ことを楽しみました。話せなくて悔しい思いを何度もしましたが、それは逆に自分の英語への関心を高めた気がします。たった一歩かもしれないけれど、世界に足を踏み入れて学んだことをこれから生かしたいです。
 

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