vol.46 2020年1月

経営学科2年 森 華子

 日本でもキャッシュレス決済の普及が進みつつある一方で、中国では既に電子決済が主流です。お年寄り含むほとんどの人が支付宝(Alipay)、微信支付(WeChatPay)などのスマホ決済を使って支払い、非常に短時間で終わります。キャッシュレスだけの食堂も最早当たり前となっています。それではこの電子決済を使ってみたい、とお思いの方もいらっしゃると思います。しかし、これらの決済を使うには中国の銀行口座と電話番号が必須なのです。そのため、私たちは現金での生活でした。
 中国でのお金は、お札が100、50、20、10、5、1、(5角)、と分かれており、硬貨は1元、1角です。お店の人に100元札を出すと嫌がられることが多いので、できるだけぴったり出すように心がけましょう。小銭を崩すのには、大学内の超市(スーパー)がおすすめです。会計の際、10.5元など少数第一位になるとプラス0.5元でティッシュがもらえます。また、買い物の際には袋は有料のため持ち歩くことをおすすめします。現金での生活は、お札を出すのに時間がかかったり、細かいお金がなかったりなど困る場面もありました。時には、お店にお札がないため店員さんが別の店から崩して来てくれたこともあります。しかし、現金が使えないお店には出会いませんでした。そのため、生活には差し支えありません。

 どうしても使いたい!という方のために、銀行口座と電話番号取得の方法です。あくまで2019年9月時点で私が成功した例です。始めに中国の電話番号を手に入れます。これは、SIMフリーの携帯に電話番号付きのSIMカードを入れることで成立します。多くの留学生は中国移動、中国联通、中国电信の3大キャリアの中から契約するようです。私は eSender(易博通)というWeChatの公式アカウントから電話番号を取得しました。こちらは、電話をかける、受けることはできないですが、認証に必要なSMSを受けとることができるアカウントです。1週間は無料で使えますが、それ以降は有料です。ちなみにお金の未払いで電話番号の維持ができなくなると、口座も凍結される恐れがあるのでご注意ください。電話番号と銀行口座は一心同体です。次に、銀行口座の開設です。大学近くの中国銀行では、X1ビザが条件のためできませんでしたが、工商銀行曲江支店では作ることができました。パスポートと中国の電話番号、滞在先住所の情報を記入し、暗証番号を設定して開設できました。念のため、学生手帳もお持ちください。最後にWeChatPayの登録です。eSender(易博通)を使う方法では、PC版のWeChatをダウンロードする必要があります。これは、スマホで認証登録をしながら同時にSMSの認証入力ができないからです。電話番号付きのSIMの場合は、PC版は不要です。暗証番号や、個人情報、受信したSMSを入力するとWeChatPayが使えるようになります。中国では、外国人の口座開設が年々厳しくなっており必ず作成できる、とは断言できません。しかし、中国によく旅行に行くという方はこの機会に作ってみてはいかがでしょうか。

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