地域中小製造企業の管理会計・原価計算の活用実態解明と経営改善への接続に関する研究について

佐世保校経営学部 経営学科 宮地晃輔
共同研究先:株式会社 親和銀行 地域振興部

 
概要及び成果まとめ
 長崎県内製造企業が競争力を向上させるための要素として、企業人材の管理会計・原価計算に対するスキル向上が必須との視点に立ち、地域工業団地等での研修の検討と実践を行い、原価意識の浸透による企業活動の活性化を図った。

 
研究の目的、背景
 地域の中小製造企業の事業存続のための経営改善活動の高度化が課題となる中で、管理会計・原価計算システムの企業内での活用実態を解明し、経営改善へ接続するための今後の効果的な活用展開手法を明らかにする。

 
研究概要
(1)本研究において以下のことが確認された。
 ・管理会計、原価計算を経営管理だけでなく現場での実践適用に関心をもつ企業がある。
 ・特に自社人材の原価計算スキルの改善の必要性を認識している企業が存在する。
 ・原価計算スキルは製造現場リーダーに必要とされている。
(2)長崎県製造企業人材の原価計算スキル改善のための取り組みの一環である長崎県金属工業協同組合での「製造業現場リーダー向け講座」において研修の実施および効果に関する検証を行った。結果として現場リーダーレベルからの原価意識の向上が見られ、経営者が期待する従業員のマインド形成に寄与できたと考えられる。

 
論文情報
長崎県「オーダーメイド型講座(研修)の実施モデル事例 事例1製造業における原価計算講座・事例2製造現場リーダー向け講座」(主催 長崎県、研修講師:長崎県立大学経営学部教授 宮地晃輔)『企業の生産性向上や従業員の定着に向けた人財づくりの取組事例集』平成30年3月、29頁。