「しまの健康実習」学内報告会を開催しました!

 看護学科では、島嶼部の多い本県の特性を活かし、4年間の学習の総括として、「しまの健康実習」を行っています。その成果を発表する学内報告会を平成30年6月21日(木)に本学大講義室で開催しました。

 「しまの健康実習」では、学生が「しま」で約一週間の滞在型の実習を行い、住民の方々の協力、関係機関や担当教員の指導・助言を得ながら学習を進めてきました。
 報告会では、河口学科長の挨拶のあと、グループ毎に実習で取り組んだテーマに基づく発表を行いました。
 実習テーマは、

  • 対馬市の建設現場で働く人々の日常生活と健康への取り組み
  • しまで生活する精神障がい者への支援と課題
  • 二次離島における地域包括ケアとは
  • 子どもの少ない地域における子育て家族が安心して子育てできる環境づくり

など多岐にわたり、いずれも「しま」の特性をふまえた大変興味深いものでした。

 各グループの発表後の全体討議において、実習に参加した学生から

  • 対象者は支援を受ける側だけではなく、その対象者が周りの人に影響を与える存在でもあるということを自覚することが大切だと感じた。
  • 他職種連携が大切であり、またそれぞれで同じ視点を持つこと、概念を言語化して共有し、お互いの役割分担を理解することが重要であると感じた。
  • 対象者だけではなく、地域全体を把握し、顔の見える関係を築くことが大切であると強く感じた。

などの意見が出ました。

 報告会の最後には、ご指導いただいた県や市町の保健師の方々から意見をいただく場面があり、

  • 短い期間でも、何かをつかみ取ろうと真摯な態度で向き合う学生に、私たちが気づかされることが多くあった。
  • 長崎県の特性である「しまが多い事」を強みとして、看護職で働くうえで頑張っていって欲しいと思う。

 など、大変温かいご助言をいただきました。

 「しま」には、少子高齢化、交通の不便さ、経済活動の不利、教育・医療機関の不均衡などの人々の生活を取り巻く諸問題が集約されています。その一方で、自然の豊かさ、住民同士のつながりなど、「しま」のもつ豊かさ、強みも多くあり、人々が住み慣れた地域(しま)で暮らし続けたいという思いの原動力となっていることも学生たちは、肌で感じることができた実習でした。
 本実習にご協力・ご指導いただきました住民の皆様・しまの指導者の皆様・関係機関の皆様に心より感謝申し上げます。

 今後も、看護学科では、「しまの健康実習」等を含め、長崎県らしさを活かした教育を実施しています。生命の尊厳と人権の尊重を基本とし、生活する人々の健康問題の解決と生活の質の向上に向け、保健・医療・福祉を統合した看護ができる看護職また、国際的視野を持ち、専門職として看護の発展に自律的・創造的に貢献できる看護職の育成を目指します。