「しまの健康実習」学内報告会を開催しました!

 「しま」には、少子高齢化、交通の不便さ、経済活動の不利、教育・医療機関の不均衡など人々の生活を取り巻く諸問題が集約されています。
 看護学科では、島嶼部の多い本県の特性を活かし、4年間の学習の総まとめとして、「しまの健康実習」を行っています。その成果として、学内報告会を平成27年7月2日(木)に本学大講義室で開催しました。

 「しまの健康実習」では、学生が「しま」で一週間の生活を行い、住民の方々の協力、関係機関や担当教員の指導・助言を得ながら実習を進めてきました。
 報告会では、学科長の挨拶のあと、各グループ毎に発表を行いましたが、実習テーマは、

  • 二次離島を持つ五島市における救急医療の地域システム
  • 壱岐市に暮らすIターン者の生活と健康
  • 対馬市C漁協地区に住む漁師の特定健診の受診行動の現状と課題
  • 新上五島町の製麺業者の生活と健康

など多岐にわたり、いずれも「しま」の特性をふまえた大変興味深いものでした。

 報告会の最後には、ご指導いただいた県や市町の保健師の方々から意見をいただく場面があり、

  • 難しいテーマもあったが、短い期間でよく発表内容をまとめている。
  • 実習でのインタビューやアンケートの結果を見ると学生だからこそ引き出せた本音もある。大切な情報なので今後の課題解決に活かしたい。
  • 市や町に対する提言もあったため、対応できる部分は対応したい。
  • 今回、活動を共にした仲間を大切にして欲しい。

など、大変温かいご助言をいただきました。

 最後の学生代表の挨拶では、

  • 「しま」に伺う前は、人口減少や高齢化が進み、地理的にも交通手段が限られており、「しま」で暮らす人々の健康を維持・増進するうえで困難があると考えていたが、実際に「しま」に行って直接お話しを聴く中で、地域の人々が支え合い、さまざまな工夫をして暮らすパワーを感じた。学生のイメージと実際のくらしは異なり、看護職として、そこに暮らす人々の視点でものを観ることの大切さを再確認した。
  • グループで協力し、意見を出し合うことで新たなアイデアも浮かび、チーム連携の重要さも改めて感じた。

 といった、看護職として『生活を観る』ことの大切さが再確認できた実り多い実習であったことが述べられました。

 今後も、看護学科では、「しまの健康実習」等を含め、長崎県らしさを活かした教育を実施し、生命の尊厳と人権の尊重を基本とし、生活する人々の健康問題の解決と生活の質の向上に向けて保健・医療・福祉を統合した看護ができる看護職、国際的視野をもち、専門職として看護の発展に自律的・創造的に貢献できる看護職の育成を目指します。